「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」
監督/主演俳優
監督:星野和成
主演: 伊藤淳史・仲村トオル
あらすじ
バチスタコンビの2人が病院内のさまざま事件を解いていくもの。
Aiセンター稼働を巡る司法と医療の対立が表層化した東城大学医学部付属病院を襲った未曾有の危機「アリアドネ・インシデント」から一月後の7月。不定愁訴外来責任者の田口は高階病院長から、先方の依頼で院長宛に送られた「八の月、東城大とケルベロスの塔を破壊する」と綴られた脅迫状の調査協力を依頼される。しかも、田口に協力を要請した先方とは高階にこの件を相談を受けていた白鳥の部下・姫宮香織だった。
姫宮からこの脅迫状が、桜宮市の医療の闇の領域を背負いつつ2年前に紅蓮の炎に包まれた碧翠院桜宮病院の生き残りが絡んでいると聞かされた田口は、生き残りの特定調査に乗り出すことに。
そして同時に田口は建築が済んだAiセンター稼働に向け、アリアドネ・インシデントで停滞したエーアイセンター運営会議の再開を進めていく。
運営会議はアンチAi派の思惑も取り込みつつも着々と稼働に向けて進行し、ついに稼働にまで漕ぎ着けていった。しかし、脅迫状が指し示す来る八月のシンポジウムの日、東城大を奈落の危機に突き落とす事態が発生する。
おすすめポイント
あのバチスタコンビが最高です。ふたりの連携プレーがなんともいえない!
医療ミステリーだからできるエンターテインメントと問題提起は十分なものだったと思います。(ただ、ドラマと違って難しい医療用語等について、ほとんど説明がなかったので、ついていけなかった人がいるかもしれません。)
これに加え、今やコンビ芸に近い、白鳥(仲村トオル)と田口(伊藤淳史)のやりとりが物語を盛り上げています。今作では、ゲスト主役的な別宮葉子(桐谷美鈴)と東堂文昭(生瀬勝久)が加わるのですが、二人ともドラマのバチスタチームのまとまりからすると、良くも悪くもとてもよそ者感が強かったですね。
Aiに関する一連のプロットと薬害問題についての根深さについては、興味深いものでしたが、あまりに簡単にコンピュータ等OA機器が乗っ取られた印象があり、デフォルメしているのかもしれませんが、このあたりの脆弱性も指摘しているのかなあ、なんて感想も持ちました。