コラム
  • 公開日: 2014/9/22
  • 更新日: 2019/7/3

【連載】ナースの転職知恵袋

20代のあなたに知ってほしい クリニック勤務3つのデメリット

C子23歳、クリニックの誘惑に心乱れて

C子さんは、看護師2年目の23歳。学生時代から憧れていた有名病院に就職したものの、
今日も先輩に怒られちゃった・・・。もう2年目なのに、ミスが多くて情けないなあ
夜勤の疲れは抜けないし肌荒れもひどい。こんなにキツい仕事、もう嫌!
と、悩みは尽きない様子。 ある日の仕事帰り、浮かない顔で歩いていたC子さんは、3か月前に退職した元先輩と偶然遭遇します。
Cちゃん久しぶり!何か顔色悪いけど、大丈夫?
聞くところによると、その先輩は現在クリニックで働いているらしく、
夜勤ないし、医療行為って言っても注射くらいだし、本当に楽だよ~
そんな先輩の言葉に、C子さんの心はグラリと揺れ動きます。 帰宅後、早速パソコンでクリニックの求人を探し始めたC子さんですが・・・。

クリニックで働く3つのデメリット

今、病院で働いている看護師の中には、クリニックに対して「スキルが求められないから経験が浅くても働ける」「夜勤がないから楽そう」といったイメージを持つ方もいるのではないでしょうか? しかし、20代前半などキャリアが浅い時期からのクリニック勤務は、実はあまりお薦めできません。 その3つの理由を、以下で解説していきます。 (以下の内容が、必ずしも全てのクリニックに当てはまるとは限りません。 職場を探す際の、参考材料の一つにしていただければ幸いです)

スキルが身に着きにくく、転職先の選択肢が狭まる

C子さんの先輩が言うように、医療行為が注射や点滴程度、というクリニックは少なくないようです。 しかし、クリニックで長く働いた結果、注射や点滴以外のスキルが落ち、「病院で働きたくても、スキル不足で不採用に」「今のスキルではクリニックでしか働けない」と、転職先の選択肢が狭まる可能性も。 また、クリニックでは即戦力が求められるため、必ずしも丁寧な教育が受けられるとは限りません。 知識や技術をスポンジのように吸収できる20代を、狭い分野の事例やスキルしか学べず、将来の選択肢が限定されやすいクリニックで過ごすことは、少々もったいないかもしれません。

同年代の看護師より年収が下がる可能性大

日勤のみで働けるという点はクリニックの大きな魅力ですが、当然、夜勤手当はゼロ。 気力・体力ともに充実し、夜勤に入ってバリバリ働く同年代の看護師と比べて、年収が低くなることは避けられないでしょう。 また、クリニックは病院に比べて、その時々の経営状況や、院長もしくは院長夫人(経理を担当している場合が多い)の采配が職員の給与に影響しがちです。 「院長に気に入られるかどうかでボーナスの額が決まる」など、給与体系が不透明なケースも。

産休・育休が取りづらく、働きながらの育児が難しい

病院で正職員として働く場合、多くの職場で取得できる産休・育休。 託児所を併設している病院ならば、安価な料金で子供を預けつつ、常勤で働くことができます。 しかし、クリニックは病院に比べて看護師の人数にゆとりがない場合が多いため、たとえ正職員であっても産休・育休を取れず、退職せざるを得ない場合が少なくないようです。 また、病院よりも規模が小さいクリニックでは、託児所を併設している職場はあまり多くありません。 今後結婚、出産し、家庭を持ちながら仕事を続けたいと考えている方にとって、クリニックは少々融通がききづらい職場と言えるかもしれません。

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編集 ナース人材バンク
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