【在宅】95歳の女性。長女夫婦と同居中。自力で寝がえりができず,認知症も進み,便意を訴えることができない。7日前におむつに少量排便したのみで腸音は微弱で腹部膨満がみられ,直腸内に便塊を触れた。主治医に報告後,訪問看護師が行う対応で優先されるのはどれか。
自然排便を待つ。
摘便を行う。
下剤の服用を家族に促す。
四肢の他動運動を勧める。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
腸蠕動の低下や腹筋の筋力低下により便が腸内に停滞する弛緩性便秘であると考えられる。7日前に排便があったのみで腹部膨満があることから、援助の緊急性は高い。直腸内に便塊が触れるが、長期間腸内に停滞した便は水分が少なく硬くて自力で排泄することは困難であり、ただちに取り除く必要がある。