【在宅】80歳の男性。身長165cm,体重58kg。要介護2で在宅療養中である。介護者は72歳の妻。療養者はベッド上座位で食事を8割摂取している。お茶は好んでよく飲んでいる。排泄時は妻の介助でトイレまで歩行している。トイレ以外はほとんどベッドの頭側挙上45度でテレビを見て過ごしている。妻とのコミュニケーションは良好である。介護保険サービスは週1回の通所リハビリテーションを利用している。仙骨部に褥瘡ができ訪問看護が開始された。
2ヶ月後、仙骨部の状態は軽快した。妻は1人で熱心に介護しており、訪問看護師に「またおしりが赤くならないか心配です。夜も気になって3度は起きているので昼間に眠くなります」と疲れた様子で話す。
訪問看護師は妻の話を聞き介護をねぎらう言葉かけを行ったが、介護支援専門員(ケアマネジャー)と連携し調整する必要性を感じた。調整内容で最も適切なのはどれか。
通所リハビリテーションの利用回数を増やす。
介護老人福祉施設への入所を勧める。
配食サービスを利用する。
妻に受診を勧める。
―――以下解答―――
(解答)1
<解説>
1.(○)妻の心身の健康状態を悪化させないためには、通所リハビリテーションの利用回数を増やすよう調整することが必要である。
2.(×)介護老人福祉施設への入所は、男性と妻の希望があることが前提である。しかも入所するまである程度期間が必要になる。
3.(×)配食サービスを利用しても、妻の健康状態の改善は見込めないと思われる。
4.(×)まずは通所リハビリテーションの利用回数を増やし、妻の健康状態が好転するかどうかを確認し、その後必要に応じて受診を勧めるようにする。