【基礎】体位とその目的の組合せで正しいのはどれか。
1.心不全時の起坐位 ー 静脈還流量の減少
2.悪心・嘔吐時の側臥位 ー 噴門部からの逆流減少
3.腰椎麻酔後の頭部挙上 ー 換気量の増加
4.腹水貯留時のファウラー位 ー 横隔膜の上昇
―――以下解答―――
(解答)1
<解説>
1.(○)心不全が起こっているときは、静脈血が大量に心臓に戻ってくると負担の原因になるため、起坐位にして心臓を下肢より高くする。
2.(×)悪心・嘔吐時は誤嚥を予防したり、腹部の緊張を緩和したりする目的で側臥位にする。
3.(×)腰椎麻酔後は、クモ膜下腔に注入された局所麻酔薬が頭側に流れていかないように、頭部を挙上する。
4.(×)腹水によって横隔膜が押し上げられ、呼吸が苦しくなる。ファウラー位になることで、腹水と横隔膜が下降し、呼吸しやすくなる。