今回は、訪問看護の現場でフットケアのプロを目指すスタッフの姿を紹介します。
足病変の多さに驚き
北関東の獨協医科大学病院に勤務していた蜜澤孝徳は、6年間の在職中、4年間は透析室に所属していた。地域の基幹病院だったため、透析室を訪れる糖尿病や下肢動脈疾患の患者さんの中には、下肢切断のために入院している患者さんも多かったという。
「配属されたばかりの頃は、足病変の多さに驚きましたね。透析室では透析治療の管理のほかに、足の状態の観察に始まるフットケアも行っていました」
確かな技術を身に付けたい
「外来には糖尿病看護や透析看護の認定看護師がいて、たとえばドイツ式フットケア『フスフレーゲ』による高度な技術を駆使したケアや、在宅での日常ケアのポイントを患者さんにていねいに説明する様子を日々目の当たりにしていました。
このような環境で仕事をするうちに、いつか自分も確かな技術に裏打ちされたフットケアを身に付けたい、と考えるようになったんです」