目覚ましい発展を遂げる、内視鏡の世界
内視鏡の技術は今、目覚ましい発展を遂げています。注射針より細い内視鏡の登場などによって 患者の負担は激減。暗い体内を鮮明に映し出す内視鏡も誕生し、微細な手術が行いやすくなりました。 内視鏡技術の進歩に伴って、今まで検査や治療を躊躇していた人も足を踏み出しやすくなり、内視鏡のニーズはますます高まっていくでしょう。 ここでは、そんな将来の可能性に満ちた内視鏡室での、看護師の仕事内容と、内視鏡室で働くメリット・デメリットを詳しく解説します。内視鏡室での仕事内容
内視鏡室での看護師の仕事内容は、「内視鏡の介助」「器具の洗浄・管理」「患者の全身状態のチェック」「患者への検査説明」が主になります。 患者が緊張して力むと管が身体に入らないため、声掛けをして緊張を和らげたり、ボディタッチでリラックスを促すといった心のケアも、看護師の役割です。 特殊な機器の操作方法や、洗浄の仕方を覚えるまでに時間がかかる人が多いそうですが、経験者によると、3ヶ月~半年ほど経験を積めば、内視鏡室での業務を一通り覚えられるそうです。内視鏡室で働くメリット・デメリット
緊急性が少なく、精神的負担が軽い
内視鏡室の仕事は、基本的にルーティンワーク。一度業務の流れを覚えれば、サクサク仕事が進みます。 急性期病棟のように一刻を争う状況が発生しにくいので、精神的負担をあまり感じずに働けるでしょう。 日勤のみで働け、残業がほとんど発生しない職場も多いようです。 ただし、検査・治療中に出血、血圧低下、除脈など緊急事態が起こる可能性もゼロとは言えません。 内視鏡での難しい治療を行う大規模病院などでは、看護師がオンコールを持つ場合もあります。 内視鏡の検査・治療を受けた人が呈しやすい症状や、その対処法をしっかり把握し、いつでも対応できる体制を整えることが求められます。技師の資格を取ってスキルアップ
内視鏡の技術や知識をもっと磨きたい方は、「消化器内視鏡技師」の資格取得に挑戦してみては? この資格を取ることで、転職する際、履歴書に「消化器内視鏡技師」と記入することができ、内視鏡室で働いてきた実績を、客観的に証明できます。 資格を得ることで、即戦力があるとみなされ、内視鏡室への転職が有利になるようです。 特に、内視鏡に特化した病院では、専門的な知識やスキルを持った技師を求めています。 このような病院では、技師の資格を持っていることで、給料面でも優遇されることがあるようです。 また、資格取得には実務経験が必要なため、働きながらの資格取得を支援する病院もあります。良くも悪くも狭い世界
口や鼻、肛門などから管を入れるという検査方法は、内視鏡室独特のもの。病棟勤務にはない特殊な機器を使って、特殊な業務を行うため、業務範囲が狭まりやすい傾向があります。 内視鏡室で長く経験を積むと、全く畑違いの職場に転職した際、慣れない業務に戸惑うかもしれません。 また、内視鏡室ではその特殊性ゆえ、人事異動があまりされない場合が多いようです。 人間関係が良い職場なら、お互いに親密な関係を築けますが、職場の環境・雰囲気次第では、なかなか新しいスタッフが定着しないケースも見られるのだとか。内視鏡室で働くには
内視鏡室の求人は、大規模病院や健診専門クリニックなど、限られた職場でしか募集がないようです。 内視鏡室で働きたい方は、求人がありそうな事業所の採用情報をマメにチェックしたり、人材紹介会社に登録するなどして、常に情報を収集することをお薦めします。求人を探してみるなら
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