くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど、つらい症状で日常生活もままならなくなる花粉症。今のうちから継続的にサプリメントを摂取して、花粉症に備えましょう。
(この記事はナース専科マガジン2012年6月号から転載しています)
乳酸菌で花粉症対策!
2~3月ごろから飛散し始める花粉。
毎年この季節を憂鬱に迎える人も多いのでは?
そこで最終回は、花粉症対策をテーマに「乳酸菌」をご紹介します。
腸内細菌叢のバランスを良好に保つことにより、抗生物質による下痢や便秘の予防に加え免疫賦活作用も発揮する乳酸菌。
腸管の免疫細胞を刺激し、アレルギーにかかわりのあるヘルパーT細胞の亜群であるTh1細胞とTh2細胞のバランスを整え、花粉と反応するIgE抗体の過剰な産生を抑えることで症状を緩和するという働きが注目を集めています。
花粉症のみならず、アトピー性湿疹などのアレルギー症状や発症の低減化も報告されています。
乳酸菌は熱に弱いという特徴を持つことから「生きたまま腸に届く」ことが重要とされてきましたが、昨今の研究では「殺菌された乳酸菌でも同様の効果をもたらす」ということがわかってきました。
また、腸内環境は人によって異なるため複数の乳酸菌を摂って相性のいい乳酸菌を探ることがより効果的とも言われています。
抗生物質を内服している人は乳酸菌の働きが減弱するので注意しましょう。
なお、短期間の服用は効果が見られない可能性があるため、継続した服用をお勧めします。
(『ナース専科マガジン2012年6月より転載)
サプリのちからは今回で連載終了です。