1. トップ
  2. ナーススクエア
  3. 看護管理
  4. キャリアアップ
  5. 海外事情・海外で働く
  6. 第7回 アメリカの看護師『実はスゴイ! 日本の新人教育』のはなし

【連載】アメリカの医療・看護レポート

第7回 アメリカの看護師『実はスゴイ! 日本の新人教育』のはなし

  • 公開日: 2014/1/8
  • 更新日: 2020/3/26

 

みなさんは、海外の看護師事情を覗いてみたいと思ったことはありませんか? 日本と海外の看護の違いに興味がある、海外で活躍する看護師をめざしたいという人は少なくないようです。そこで、自身の経験と調査をもとに、アメリカの医療や看護師に関するトピックをお伝えします!


日本の新人教育を外国からみてみると……?

今回は、新人教育についてのおはなしです。

日本では、新人看護師をどのように育てるか、多くの病院で検討され、熱心に教育が行われています。新人看護師がおくる1年は、長期的なキャリアの土台となるとされ、特に重視されているからです。

そこで今回は、日本の新人教育に注目し、アメリカと比較してみました。

実はスゴイ! 日本が誇れる「新人教育」

みなさんは、新人看護師が1年間、プリセプターシップや集合教育を受けることは当たり前のことと思っていませんか?

しかし、これだけ手厚い新人教育プログラムを持つ国は、先進国でも多くはありません。

アメリカの新人教育を例に挙げると、

  1. 看護助手として数カ月間、病院のシステムや病棟に慣れることを目的に働くケースがある。
  2. 新人教育は、6~12週が一般的。
  3. 新人教育の期間は、州や病院の規模、配属先によって大きく異なる。

知識や経験を重要視するアメリカでは、時間やお金のかかる新人教育を必要とする新人看護師よりも、即戦力となる経験のある看護師を就職で優遇する傾向があります。

そのため、新人看護師はボランティアや無償のインターンシッププログラムに参加し、経験を積んでから就職に挑むこともしばしばです。

自身の経験から言うと、アメリカの経営者は、とにかく“効率”を優先するように思います。そして、労働者はキャリアアップや給与が高いところがあれば躊躇なく辞めていきます。そうした社会では、「教育をして育てる」ことは非効率とみなされるのかもしれません。

一方、日本では、新人一括採用があり、1年間の新人教育が保障されています。こうした日本特有の採用方法も、入職後に新人をゆっくり育てていこうとする恵まれた環境をつくる1つの要因になっているのかもしれませんね。

新人看護師の皆さん、仕事であれ学校であれ、なんでも1年目というのは身体的にも精神的にも慣れるまでは苦労すると思います。しかし、次の2つのことをぜひ心に留めておいてください。

  1. 自分たちが世界的にみても恵まれた環境で新人教育が受けられていること。
  2. ひとりひとりが、これから世界に誇る日本の看護を継承する重要な人材であるからこそ手厚い新人教育が受けられていること。

私たち先輩看護師は期待しています。 がんばってください。

次回は、「看護教育(継続教育)」のおはなしです。

海外事情・海外で働くの新着

第1回 子どもの頃から望んでいた国際協力ボランティアに!

開発途上国に派遣され、現地の人々と生活や活動をともにしつつ、保健指導や衛生活動などを行う国際協力ボランティア。看護師の資格を生かしたこんな活動を夢見たことがある人もいるのではないでしょうか。 今回から、志願して国際協力ボランティアになり、モンゴルで活動している佐川香...

2019/6/7

第3回 国際派ナースは地道で努力家

「ハードな仕事に見合った給与が欲しい!」とは思うものの、なかなか大きな声で言えないのは世界中のナース共通の悩み。世界のナースは、この悩みとどのように向き合い、いかにして乗り越えているのかをご紹介します。 「ナースは勉強家」は世界共通 面白いことに、ナー...

2019/3/15

第2回 国が変われば常識も変わる、国際派ナースの看護ケア

アメリカにはさまざまな人種・民族が存在していますが、それぞれの人種により、生活習慣、健康問題がやや異なるためにアセスメントをするときもその特徴を頭に入れておかなければなりません。外国人に看護ケアを提供する機会が増えてくるときに知っておくと良いことを少し挙げてみます。 ...

2019/3/8

第1回 海外で働くための言語習得

単一民族が主流であった日本も近年は多くの外国人も増えてきました。医療ツーリズムといって、自国では受けられない、または安価で質のよい医療を求めて国を超えて治療を受けに来る産業も増えてきました。そしてまた日本はアジアより外国人ナースを受け入れるようになりました。このような中で...

2019/3/1

最終回 モンゴルの旧正月

モンゴルで新年を迎えた佐川香奈さん。今回は、モンゴルの旧正月の様子をレポートします。 ツァガーンサルの食卓。奥に積み上げられているものがヘヴィンヴォーオ。 手前の赤い器に入っているのは羊のお肉をゆでたもの。 旧正月の過ごし方 病院内でモン...

2019/2/15