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【連載】癒しのリフレクソロジー

第2回 リフレクソロジーにも禁忌はあるの?

  • 公開日: 2018/9/7
  • 更新日: 2020/10/21

 

得意とする分野が限定しにくいほど適応する疾患・症状が多様なリフレクソロジーですが、実施に際して注意が必要とされる状態もいくつか存在します。

安全で安楽なケア提供のためにも、禁忌といわていれる症状を知っておきましょう。


実施時に注意しておきたい症状がある!

前回解説したように、リフレクソロジーはほぼすべての症状の改善に少なからず効果があり、免疫力アップや恒常性の維持が期待できる療法といえます。もちろん、リラクセーション効果によって自律神経の調整が成されることもその一つです。

しかし、リフレクソロジーにも一般的に禁忌とされている症状があります。下表に示す状態には注意が必要ですが、医師に確認のうえ、もしくはきちんとモニタリングが行える状況下では、禁忌といわれる症状でも、その必要性に応じて実施することもあります。

注意が必要とされる状態

※続いては、「小児や高齢者に対する施術の注意点とは」です。
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小児や高齢者への実施にはプラスαの注意を!

小児に行う場合

小児では、施療の手順はそれほど重要ではありません。小児には決して施術を強制しないようにし、小児が興味をもった時点で導入することが理想です。ネガティブな経験にならないように注意します。

小児のフットアナルシス(足が示す情報の解析)は非常に難しく、確立されていません。骨形成も身長や体重、行動(動作)の変化にも富む時期であり、足裏の変化が著しいためです。

同様の理由で10~12歳くらいまでのフットマップづくりもとても難しいといえます。

また、乳幼児期においては足底部に皮下脂肪があり、シワなどはほとんどみられず、少し丸みを帯びているため、判定は不可能です。

施療時の注意点としては、

  1. 大人と比べてプレッシャー(圧迫)を小さくすること
  2. 15分以上は行わないようにすること
  3. リフレクソロジーよりもマッサージを多くすること(小児は敏感で大きく反応するため)

などが挙げられます。

なお、乳幼児期では、足を擦るだけでも十分です。擦って嫌がったりするときは、抱っこされていたり、オムツの影響からむくんでいることが多いので、その場合は母親の手で、足全体を両足同時に握ってポンピングしてあげると笑顔が戻ることが少なからずあります。

湧泉というツボ(足底の中央の、土踏まずの上部にある少し窪んだところ)に指を当ててあげるのも、安心感を与えるのでとても有効です。

高齢者または体力が非常に低下している患者さんに行う場合

施療は可能ですが、非常にフットアナルシス(解析)が難しいといえます。その理由として、

  1. 長い年月とそれぞれの個人の生活スタイルによって骨格が変形している
  2. 既に疾患を患っていることがあり、その影響が著しく出ていることがある
  3. 伝達システムが鈍磨しているために身体の状況の投影がされていないことも多い
  4. 身体の中でブロックが起こっていることがあり、生理的反応がストレートに出ていないことがある

などが挙げられます。

さらに、著明なシワや角質に覆われ、各臓器エリアも老化が進んでいるため、過度の刺激が悪影響を及ぼすことがあること、知覚鈍磨していてプレッシャーを加えても何も感じないことで、本人の参加意識が高まらない場合があること、水分が体内に少ないために施術が効果的に働かないことがあるといった点にも注意していく必要があります。

施療に際しては、トリートメント時間は短めに行います。初回は30分ぐらいを目安にするとよいでしょう。その後、様子を見ながらの変更は可能です。

なお、高齢者は骨粗しょう症になっている可能性が高く、強いプレッシャーテクニックによって骨折の可能性があります。また皮下出血などを起こしてしまうこともあるため、適度な圧での施療を考慮します。施療中は体位の工夫(良肢位の保持)が必要です。

*記事・図表・写真・イラスト等の無断転載を禁じます

※次回は、リフレクソロジーの禁忌や注意事項について解説します。

(『ナース専科マガジン』2006年8月号より改変利用)

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