新生児マス・スクリーニングの対象でないのはどれか?
1.クレチン症
2.フェニルケトン尿症
3.メープルシロップ尿症
4.ポルフィリン症
―――以下解答―――
(解答) 4
<解説>
1.○ クレチン症(先天性甲状腺機能低下症)は、甲状腺ホルモン(サイロニン:T3、サイロキシン:T4)の欠乏による疾患で、T4および甲状腺刺激ホルモン(TSH)をチェックする。
2.○ 本症は、アミノ酸代謝異常症のひとつで、フェニルアラニン脱水素酵素の欠損により、フェニルアラニンが蓄積し、脳発育障害、知能低下を来す常染色体劣性遺伝性疾患である。フェニルアラニン脱水素酵素・マイクロプレート法を用いて測定する。
3.○ 本症は、血中分岐鎖アミノ酸が増加し、早期からけいれんなどの神経症状を現し、呼吸障害を来す常染色体劣性遺伝性疾患である。新生児期に微量血液を用紙にて採取し、マイクロプレート法などで検査する。
4.× 本症は新生児マス・スクリーニングの対象疾患に含まれない。