アルコール離脱症状でないのはどれか?
1.睡眠障害
2.嫉妬妄想
3.振 戦
4.小動物幻視
―――以下解答―――
(解答) 2
<解説>
1.○ 睡眠障害は軽度の離脱症状であり、飲酒しないと不穏、苦悶感を伴った不眠を生じ、夜間しばしば覚醒し、悪夢を伴い熟眠感がもてないのが特徴である。
2.× アルコール嫉妬妄想ともいわれ、離脱症状ではなく、アルコール依存症の症状である。特に男性のアルコール依存者にみられ、妻の不貞を確信する妄想状態である。断酒を継続し、心身の健康を保ち、生活状態が安定すると嫉妬妄想は次第に消失する。
3.○ 振戦は軽度の離脱症状であり、断酒により手指、体幹の振戦を認める。
4.○ 一過性に小動物や小人の幻視がみられることがある。リープマン現象は、患者を閉眼させて眼瞼上より眼球を軽く圧迫することによって人工的に幻視が誘発される症状をいう。