記銘力検査の項目はどれか?
1.3桁ぐらいの数字を逆唱させる。
2.途中で切れた文章の続きを書かせる。
3.隣り合う2個の数字の和の1の位を数字の間に書き入れていく。
4.インクのしみのような左右対称のカードが、何に見えるかを解答させる。
―――以下解答―――
(解答) 1
<解説>
1.○ 2~9桁ぐらいまでの数字の組合せを読み上げた直後に、被験者に順唱もしくは逆唱させる検査法で記銘力を調べるのに用いられる。成人では普通順唱6桁以上、逆唱4桁以上は可能とされている。
2.× 途中で切れた文章の続きを被験者に書かせる検査法は、SCT(文章完成法)といわれ、性格検査に含まれる投影法のひとつである。文章の内容から人格特徴を評価するといわれている。
3.× 1桁の数字が1行に121個並び、隣り合う2個の数字の和の1の位の数字を間に記入していく検査は内田・クレペリン連続加算テストといい、作業検査法のひとつである。注意力、作業への順応性、疲労性などを調べ性格特徴を探るものである。
4.× このようなインクのしみによる左右対称のカードを用いて性格検査を行う方法が、有名なロールシャッハテストである。最もよく用いられている検査法のひとつで神経症、器質性疾患、精神分析などで広く行われている。