アルツハイマー病について正しいのはどれか?
1.発症の頻度に性差はない。
2.側頭葉や脳幹の選択的萎縮がある。
3.まだら痴呆が特徴である。
4.病識の欠如がみられる。
―――以下解答―――
(解答) 4
<解説>
1.× アルツハイマー病は女性が男性に比べやや多いといわれている。男性に多くみられる認知症として脳血管性痴呆が挙げられる。
2.× アルツハイマー病は全般性脳萎縮(びまん性脳萎縮)が特徴であり、選択的な萎縮はみられない。むしろ側頭葉および前頭葉、頭頂葉などの選択的萎縮がみられるのはピック病である。
3.× まだら痴呆が出現するのは脳血管性痴呆で、知的能力が不均一に障害される。疾患の進行と共に全般的な認知症に陥る。
4.○ アルツハイマー病では病識は欠如しているが自身の症状に気づいて、うつ状態になることも少なくない。