胃の手術を受ける患者の看護について正しいのはどれか?
1.開腹手術では術前より腹式呼吸の練習を行うことが大切である。
2.腹壁緊張による疼痛を緩和し呼吸を楽にするために、術後はトレンデレンブルグ体位を基本とする。
3.体力の消耗を防ぐため、術後は排ガスを認めるまでは絶対安静を心がけるように指導する。
4.胃内吸引チューブ挿入中には、定期的にミルキングを行うことが大切である。
―――以下解答―――
(解答) 4
<解説>
1.× 術後疼痛で腹式深呼吸法が困難な場合に備えて、術前から胸式深呼吸法の練習も取り入れることが大切である。
2.× 腹部の緊張と痛みを緩和し、呼吸や痰の喀出を少しでも楽に行えるよう、開腹術後はファウラー位(頭側をやや高くする体位)を基本とする。
3.× 術後の呼吸器合併症防止と腸蠕動運動促進のため、早期離床に努めていくことが大切である。
4.○ 胃管チューブの目詰まり防止と排液を促す目的で、胃管吸引チューブは定期的にミルキング(管をしごく)することが大切である。