まなび
  • 公開日: 2025/12/22

国試直前にチェック!問題別の重点ポイント&記憶に残る暗記テクニック

第115回看護師国家試験に向けた「ナース専科」×看護国試専門予備校「さわ研究所」の特別コラボ企画。今回は、国試直前期に“ここだけは押さえておきたい重点ポイント”を問題別にまとめました。また、記憶に残る暗記テクニックや、直前にやるべきことも紹介しています。ラストスパートにぴったりの内容ですので、ぜひ活用して活用してください!

こんにちは、さわ研究所です!
国試が近づくにつれ、「何から復習したらいいかわからない…」「不安で手がつかない…」
といった相談を多くいただきます。

そこで、この記事では“直前期に必ず確認しておきたいポイント”をまとめました。
さらに今回は、特別に《基準値一覧シート》を無料でプレゼントします!
持ち歩きに便利で、直前の最終チェックにも役立ちます。
迷ったときは、ここで紹介したポイントから取り組み、少しずつ不安を自信に変えていきましょう。

【問題別】ここを押さえる!国試直前チェックリスト

ここでは、必修・一般・状況設定の3つの問題形式ごとに、直前期に必ずチェックしたい重要ポイントをまとめています。本番までの限られた時間を効率よく活用するため、まずはこの項目から復習を進めていきましょう。

【必修問題で落とせない!】頻出ポイントまとめ

必修は “絶対に10点以上落とせない領域” です。
ここでは、直前期に必ず押さえておきたい必修の頻出項目を厳選してまとめました。

✔ よく問われる「数値」

数値を問う問題は、覚えてしまえば必ず得点源になります。特に、世帯数、平均在院日数、死因、平均寿命、平均余命などの健康に関する指標は、例年よく問われる項目です。過去問を使って優先的に覚えておきましょう。

さらに、看護の基本技術に含まれるバイタルサイン、意識レベル評価(JCS・GCS)、病室環境などに関連する細かい数値も、ノートにまとめておくと直前に見返しやすく、安定した得点に繋がります。

✔ 法規

関係法規は苦手とする受験生が多い分野ですが、類題がよく出題されるため、得点に繋げやすい項目でもあります。過去問を繰り返し解いて、内容や特徴を整理しておきましょう。

特に、以下は“名称が似ていて間違えやすい”ため、要注意です。
  • 労働安全衛生法、労働基準法などで定められた内容
  • 医療保険の種類、介護保険サービスの特徴
狙われやすい分野なので、早めに押さえておきましょう。

✔ 基本手技

基本手技のなかでも、特に以下の“超頻出分野”は重点的に確認しておきましょう。
  • 導尿
  • 採血方法
  • 胸骨圧迫
  • 褥瘡予防
選択肢にひっかけが出されることが多く、正確な知識が求められます。
看護師になってからも必要な知識なので、今のうちに整理しておきましょう。

【一般問題】対策で優先して覚えたいポイント

直前期は、“出題されやすいところ”を優先し、効率よく学ぶことが重要です。ここでは、一般問題のなかでも特に押さえておきたい頻出テーマや重要項目をまとめました。

✔ 疾患の整理

疾患は 「症状 → 検査 → 治療」 の流れで覚えるとスムーズです。
特に出題頻度が高い疾患は、心筋梗塞、肺がん、大腸がん、脳梗塞、ネフローゼ症候群、乳がん、川崎病、白血病、統合失調症などです。

過去問題を解く際は、出題頻度の高い疾患から優先的に解くことをおすすめします。

✔ 薬剤

薬剤に関する問題は、必修問題だけでなく一般問題でもよく出題されます。
覚えるときは、作用機序のイメージ・重大な副作用・禁忌をセットで整理しておくと、選択肢が迷いにくくなります。

✔ 検査値

一般問題では、各検査値の基準値や異常値を覚えておくことが重要です。「この値ならどう判断するのか」 を理解しておくと、問題が効率よく解けるようになります。

【状況設定問題】で得点差がつくポイント

状況設定問題は、考える順番が身につくと確実に点数が伸びる分野です。直前期に意識しておきたいポイントをまとめました。

✔ アセスメントの流れを意識する

状況設定問題を解く際は、まず「情報収集 → 判断 → 必要な援助」という手順に沿って整理することが大切です。

情報収集では、患者さんの症状や検査結果、バイタルサインなど、問題文に書かれている情報を漏れなく拾うことを意識します。そのうえで、それぞれの情報が「正常か異常か」を正しく判断し、優先度を考えた適切な援助を選択します。

この流れを意識するだけで、問題を体系的に整理でき、答えが導きやすくなります。

✔ 得点アップのカギは「基準値の理解」

問題文には、必要な情報がほとんど書かれてあり、その情報から「正常か異常か」を正しく判断する必要があります。

そのために、まず最優先でやるべきことは基準値を頭に入れておくことです。「正常か異常か」をすぐに見分けられるようになると、必要な援助が自然と選べるようになり、得点に繋がります。

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今回は基準値一覧シートをプレゼントします。
不安がある人は1月中に必ず整理しておきましょう。プリントしておくと、前日や当日の最終確認にも活用できます!

直前期でも伸びる!“忘れない”暗記術

ここでは、短時間で効率よく記憶するための3つのコツを紹介します。国試直前でもすぐ取り入れられる方法ばかりなのでぜひ実践してみましょう。

① 声に出して覚える

声に出すことで、脳が「これは大事な情報だ!」と認識し、黙読よりも記憶の定着率がぐんと上がります。

特におすすめなのは、過去問の正文(過去問そのままの文)を声に出す方法です。

例えば

[問題]胆汁の作用はどれか。(第114回 午後問題12)

  1. 脂肪の乳化
  2. 蛋白質の分解
  3. 胃酸分泌の促進
  4. 炭水化物の分解

この問題の正解は「1.脂肪の乳化」です。
「胆汁の作用は脂肪の乳化」と、5回ほど繰り返し声に出してみましょう。

さらに、ほかの選択肢を用いて周辺知識を一緒に覚えるとより効果的です。
「蛋白質の分解はペプシン」
「胃酸分泌の促進はガストリン」
「炭水化物の分解はアミラーゼ」

このように、正しい知識をセットで声に出すことで、理解が深まり記憶に定着しやすくなります。また、眠気覚ましにも役立ちます。ぜひ直前期の学習に取り入れてみてくださいね。

② 友達と問題を出し合う

人に教えた内容は、記憶に定着しやすいという特徴があります。覚えたことを友人や家族に問題として出してみることで、自分の理解度も確認できます。答えがあいまいになったり、うまく説明できなかったりする部分があれば、重点的に復習し暗記しましょう。

さらに“人に教える”ためには、自分が内容をしっかり理解し、相手にわかりやすく説明できるレベルまで整理する必要があります。この過程でより理解が深まり記憶にも残りやすくなります。ぜひ「あれを問題に出してみよう」「これを説明できるようになろう」と目的をもって勉強してみましょう。

③ スマホのロック画面を“今日覚えたい”1枚にする

暗記は「かけた時間の長さ」よりも「繰り返した回数」がものをいいます。

そこで、スマホのロック画面を“今日覚えたいこと”をまとめた1枚の画像に設定してみましょう。スマホを開くたびに自然と目に入るため、意識しなくても記憶に残ります。

また、トイレの壁や洗面所の鏡など、毎日必ず目にする場所に覚えたい内容を一覧にして貼っておくのも効果的です。“繰り返し目に入る仕組み”をつくることで、暗記がしやすくなります。

国試直前でやるべきことまとめ

国試直前のこの時期は、限られた時間を“どこに使うか”が大切です。ここでは、直前期に特に優先したい学習ポイントを 時期別にわかりやすく整理 しました。

1月中

間違えた過去問を解き直す

間違えた問題は自分の弱点を知る大事な手がかりです。特に必修問題は、満点が取れるまで繰り返し解きましょう。

【この時期の目標】
・問題数:100問/日
・解くペース:30秒/問(100問で約50分)

このペースで解くと10日で1,000問、つまり第93~114回の必修問題を1周できます。
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さわ研究所の過去問題集『青本』 は、必修問題を965問掲載。統計データや法改正による内容の変更などは、すべて受験年度に対応したものに改変しています。

予想問題に挑戦する

予想問題は、本番の出題形式に慣れ、理解が不十分なところをみつけるための重要な練習です。取り組むときに大切なのは、点数ではなく“なぜ間違えたのか”と“なぜその選択肢が誤りなのか”を理解して次に活かすことです。

思うように点数が取れなくても、落ち込まずに「本番で間違えなくてよかった!」とポジティブに受け止めて、次に繋げていきましょう。
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予想問題240問+全問解説講義の『国試予想問題的中講座』 は、昨年度の受験生の12人に1人が受講した人気講座です。試験結果+全国順位の確認もできます。昨年の的中問題はHPをご覧ください。

2週間前(2月上旬)

暗記項目を復習する

下記のように、得点源となる暗記が必要な項目を重点的に復習しましょう。
  • 社会保障・統計
  • 検査値
  • 薬剤
  • 法律・制度

生活リズムを整える

ここからは“心と身体を整える期間”です。朝型の生活リズムを意識し、バランスのよい食事や十分な睡眠を心がけましょう。手洗い、うがい、部屋の加湿など、感染対策も大切です。自分の体調と相談しながら、無理のないペースを意識して学習を進めていきましょう。

1週間前

1日あたり3~4領域を組み合わせて総仕上げする

この時期は「今日は母性、明日は成人」といった1日1領域の学習ではなく、複数領域をバランスよく学習するのがおすすめです。例えば、午前中に基礎看護、午後に小児、夜に老年といったように、時間帯ごとに領域を変えて取り組みましょう。

国試まで残り1週間は、特定の領域を極めるよりも全領域を総復習し、思い出したポイントを忘れないようにすることが重要です。これに加えて、必修問題は毎日解く習慣を続けましょう。
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さわ研究所の『これで完璧!合格直結講座~看護師の自分に会いに行こう!~』 は3日間で全領域を総復習します。領域ごとに担当講師が変わることで、気持ちを切り替えやすいと好評です。

最後まで諦めずに走りきる

誰もが不安になる時期ですが、だからこそ国試当日まで積み重ね、必ず合格しましょう!
焦りや不安を感じるのは「合格したい」という気持ちが強いからこそです。

点数は最後まで伸び続けます!周囲と比べず、自分のペースで頑張りましょう。「もう無理かも」と感じるときこそ、続けることが大切です。

追い込み時期に役立つ動画もご紹介!

国試直前の不安や迷いを少しでも減らせるよう、今押さえておきたいポイントをまとめた動画を用意しました。スキマ時間の確認にもおすすめです。
ここからの学習方法(直前期の過ごし方)動画はこちら
必修の対策ポイントまとめ動画はこちら

自分を信じて当日を迎えよう

国試が近づいている今、不安で胸がいっぱいになっているかもしれません。しかし、ここまで学習を重ねてきたあなたの努力は、必ず報われます。看護師国家試験は看護に必要な知識があるかという“知識の勝負”であると同時に、自分を信じていられるかという“心の勝負”でもあります。不安になったときは、これまで頑張ってきた自分のこと、支えてくれた仲間や家族、先生方の顔を思い出してください。

私たちも、心からあなたを応援しています。自分を信じて。あなたなら絶対に大丈夫です。

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