編集部セレクション
  • 公開日: 2025/4/9

新人ナース、まったく成長できてる気がしない…

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のトピック 
5年一貫校からの新人看護師です。今急性の整形病棟にいます。
正直、今たのしくも、つらくもないです。忙しい病棟で、いつの間にか1日が終わり、重たい身体をひきずって家に帰っています。
すごく不安です。自分がこの3ヶ月で全然成長できていないような気がします。自分が思っていた看護師さんってたくさん注射とかして、お医者さんの介助とかにはいってもっと深く臨床ならではの疾患の内容に触れるんだと思っていました。
自分が整形病棟だからでしょうか。毎日患者さんのトイレ誘導して、たまに注射して、先輩からは勉強しといてって言われて結局学ぶのは教科書の中のものでしかないです。
もしも来年自分が病棟を移動したとしたら、なんにもできなくて本当に2年目?1年間なに学んできたの?って言われそうでこわいです。どうすればもっと看護師として成長できるんでしょうか。

 

新人ナースが「成長」するには…?

■「整形=何もできない」は違う!

整形外科は、看護の基本的な事を身につけていくにはもってこいの部署だと思いますよ。基本的な事を身につけていれば、他の部署に移っても応用できるようになりますので、取り越し苦労をせず、今できている事を自覚して自信を持って下さいね。

整形病棟で働く友人が劣っていると感じたことはありません。

整形って装具も治療も専門的じゃないでしょうか?牽引も介達と直達があるし…。でも手術も輸血もあるし、ドレーンだって入ってくるし。術後の観察から退院支援までかかわってます。学ぶこと多いと思います。

いやー。整形外科は奥深いね。自分も希望でない整形外科に配属されたけども『今』に役立っているな。整形は知らないスタッフも多いから整形外科を今勉強してると後々得ですね。

■「看護」、してますか?

業務をするのではなく、看護をして欲しいし、出来るようになって欲しいと思っています。ただ、業務の中に看護がありますから、業務の中に看護を見出だせないと、成長してないと思いがちです。言われたからする!!これでは看護出来ませんし、達成感もありません

業務的になっていませんか?注射や医師の介助だけが看護師の仕事ではないと思います。

寂しい看護観ですね。注射と医師の介助ですか?そんなことは集中して数をこなせば3ヶ月でマスターできますよ。
100点満点のトイレ誘導が何か、分かって誘導していますか?業務に追われて 看護を忘れていませんか?業務と看護は違いますよ。

処置や点滴・注射などの手技やDrの介助だけが看護ではありません。学びだって座学だけではありません。実際の患者さんとのかかわりで、患者さんから学ぶものは沢山有ります。だから、学生の時に、いろいろな形で実習が有るんですよね。

■「看護」の視点を持とう

トイレ介助なんて、介護員さんでもできるじゃん。と思いたくなりますが、介護員さんには医学的な知識が無いです。大腿骨頸部骨折の人のオムツを替える時、体位変換する時、何に気をつけたらいいか?看護師なら分かりますよね。
術後の離床を進めるのはPTだけですか?患者のレベルを下げないために先輩看護師がしていることは?医療行為に囚われず、看護とは?と考えてみてください。

毎日のトイレ誘導で、どうすれば安全にできるか?もっとこうすればいいのでは?と患者さんとの関わりが看護で大事だと思います。

あなたが軽視している援助こそ、患者さんの闘病意欲を駆り立て、免疫機能を高め、病気を治す力になっていることを、認識しなおしていただきたいと思います。

トイレ誘導にしても、ただトイレ誘導しているわけじゃないはずです。下腿の骨折や大腿頸部骨折術後でも人工骨頭なのかスクリューで固定されているかで誘導の仕方を考えますよね?
リハビリの状況でも誘導の仕方を考える必要があるので、ただ単にトイレ誘導すればいいってもんじゃないんですよ。

■看護師として成長するには?

日々の患者さんとのコミュニケーションの取り方、スタッフとの連携の取り方等、教科書以外からも学ぼうと思えば学べることが沢山ある筈です。

整形ならば、身体に1つの障害が生じた事で多くの不自由を伴います。それは患者さんとの会話で情報を収集しても良いですし、それを元にケアを検討する事もできます。患者さんの背景を知り、退院後の生活を考えられる看護の目を養ってゆけるとイイですね。

「もっと成長したい」と言う希望ある言葉が出てるので、自分ペースがつかめれば、自分なりの方法で成長していけると信じています。ただし、他の人と比較しているうちは、迷うばかりだと…

仕事で成長する最短の近道は、日々の仕事を基本に忠実に行うことです。
日々基本に忠実に仕事をこなしていけば、必ず基本を体で覚えられます。それを実感できるまで時間はかかりますが、いつかは必ず分かるようになります。

関連トピック:「 どうしたらいいですか?
イラスト・なしま

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