編集部セレクション
  • 公開日: 2025/4/7

グリセリン浣腸は「温める」「常温」どちらで実施していますか?

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のトピック 
グリセリン浣腸実施前、そのまま常温で実施、我慢させないのかお尋ねです。

メーカー添付文書には温めると記載あり。腸粘膜への刺激を避け40度では温めない、冷たいのも良くない。
プラス我慢させないと変わってきているようです。が、ラット実験までで人体研究報告はまだのようです。 人肌程度に温めるような記載も見つけました。

現在、皆さまの職場では、浣腸使用前、温めてますか?そのまま常温で使用ですか?3分我慢して頂いてますか?

 

グリセリン浣腸は「温める」?「常温」?

■温めます!

人肌程度に温めていますし、少し我慢はしてもらってます。 液だけ出てしまう人もいますので。

最新の看護技術の本には、温めない、我慢させない、と書かれています。ですが…やはり、冷たいままの液を体内に入れるのはショックになる恐れもあるので、人肌程度に温めています。

体温に近い所まで温めます。薬剤師いわく痛いらしい。

■今は常温OKが主流…?

私個人的には温めず、我慢させません!

温めてません。以前温めると言っても実際手に触れてあったかいと感じる場合人肌以上なので、持ってみて冷たいと思わなければ温める必要ないと聞きました。

常温で、我慢しない方向で実施しています。以前は温め方も人それぞれ、温度も容器から確認するだけで、浣腸液の温度を実際に肌で確認している人は皆無でした。

冷蔵庫にでも入れてないならそのまま施行してもよいと思います

■知らなかった人、多数!

今は我慢しない方向なんですか!知らなかったので勉強し直さないと!

この前調べたら、常温で、ガマンは必要なしと、ありました。日進月歩、ケアの変遷にいささか遅れつつ頑張っています。

温めずに使用、我慢はさせないと最近は変わってきているのか、と驚いています。

■「常温OK」になった理由って…?

過去に、温めて直腸の粘膜損傷の事故報告があったと思います。常温(半そでで看護師が勤務して寒くも、熱くもない室温、保管は棚の中)で使用して、患者から「冷たい」と言われたことは今まで一度もありません。

温め場合が腸管が発赤していて、実はリスクが高いと聞きました

暖める温度が人それぞれで、39~40度にできる人はほとんど居なかった。ということで常温で安全に。という記事を看護雑誌で読んだ事があります。

日本看護技術学会が、「グリセリン浣腸Q&A」を出してくれいます。
それによれば、グリセリン浣腸の適温40~42℃に調節しようとしても、人の温度感覚による調節では正確に調節できず、温度逸脱により直腸粘膜損傷の危険性が潜在しています。テキスト等で提示されている適温よりもやや低い温度でも刺激性の面からも問題はありません。
と述べられており、グリセリン浣腸の適温(40~42℃)よりやや低い温度でもよいそうです。

関連トピック:「 グリセリン浣腸実施前
イラスト・なしま

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