術後の患者さんを受け持つことになった学生。毎日明るく笑顔で乗り切ろうと思っていましたが…看護師から募集した、忘れられないエピソードをお届けします。
※この作品はフィクションです。実際のエピソードもとに、個人が特定されないよう一部を脚色しています。
このエピソードは、「さくらだ あこ さん」からご応募いただいたものです。
原作者:あこ先生から<ひとこと>
患者さんがつらそうにしていると、誰しも「少しでも元気になってほしい」と願うと思います。しかし、看護者が患者をケアする上で大切なのは、看護者自身の感情を優先するのではなく、患者さんと同じ視点に立ち、同じ景色を眺めながら、患者さんの思いや考えに寄り添うことです。
実習生の北川さんが、患者さんの気持ちに共感し、丁寧に寄り添う姿勢は、看護師として非常に大切なスキルと態度を示しており、看護の本質を体現していると感じます。
北川さんは卒業後に病棟看護師として終末期のがん患者さんと関わっています。実習での横山さんとの関わりを通じて「がんでつらい思いをしている患者さんの支えになりたい」と強く決意したそうです。