アンケート
  • 公開日: 2024/8/2

【連載】ナースにアンケート大調査!みんなどう思ってる?

あなたは自信を持ってエンゼルケアを実施できますか?

エンゼルケアとは、死後に行う処置、保清、エンゼルメイクなどの全ての死後ケアのこと。
実際の患者さんを目の前にしてエンゼルケアを実施したことはないとしても、看護師であれば1度はエンゼルケアについて考え、自分だったらどう看護しようかと考えた経験があるはず。
マニュアルはもちろんあるけど、それだけで自信を持ったエンゼルケアができる?

 

エンゼルケアに自信ありますか?

ナース専科調べ(2024年7月10日/有効回答数:172)

アンケートの結果より半数以上の看護師がエンゼルケアに不安を持っていることが分かる。
不安が少ない看護師は、やはりエンゼルケアの経験が多く患者さんや家族と向き合い考えを深める時間が並大抵ではないよう。
ただ、経験意外にもエンゼルケアに必要な心構えや技術もあるよう。
自分のエンゼルケアに自信が持てるようになるには、経験意外に何が必要なのだろう?

 

エンゼルケアに自信を持って実施できる

多くの経験が自信に繋がっている

緩和ケア病棟でたくさんの方のお看取りを経験してきました。

もう数えられないほど実施しているので。

処置に同席希望される家族に顔を拭く程度は希望があれば一緒にやることもあります。こんな人でした。と生前のエピソードを話される家族もいたりそれに関連した入院中のエピソードとかをお伝えすると喜ばれたりすることもあります。看護師として何十年もの間に何百人と言う人数をお見送りさせていただきました。

家族への配慮が大切

療養の高齢者ばかりの経験ですが、最後にきれいにすることは家族さんを安心させてるなぁと思います。きれいに整えることでホッとされる家族をたくさん見てきました。時間との戦いですができるだけきれいに整えたいと思っています。

故人とご家族にとって大切な時間だと思って関わっている

訪問看護師です。
在宅ではご家族様と一緒に行うので、賑やかな雰囲気で行っています。
ワイワイ、ガヤガヤ皆さん笑顔です。

エンゼルメイクの工夫

ご遺体をできる限り本人らしく家に帰れるように心がけてます

ふっくらみえるようにしている。
つやをだす。

化粧が自然になるように

ご家族と一緒に行うように心掛け、一緒にケアする中で故人との思い出をライフレビューしながらご家族の悲嘆のケア、グリーフケアをしていく。そしていかに自然にいつもの故人に近づけるか、日にちが経っても、変わらず変化が少ないようなエンゼルメイクを施して棺の中でも綺麗に見えるように気をつけている。

エンゼルケアへのポリシー

何度やっても慣れることはないと思います。でも、亡くなった方や家族への思いを胸に尊厳の念を抱いて行っていることには自信が持てます

訪問看護師として一人でエンゼルケアにあたることもあり、内心は頭の中で手順を必死に確認していますが、ご家族の前では自信を持ってケアをさせてもらっています。

若い時に先輩から教えられました。最期の時にやつれた様子にならない様に、毎日負担にならない様気をつけて少しづつでも綺麗にすること。辛い思いをした様に見せないこと、きちんとお見送りするのが私達の仕事である事。

 

エンゼルケアの手順や対応に不安がある

家族対応が不安

お声掛けの正解がわからないから

ご家族にどこまで参加していただくか、などは説明の話し方も含めてむずかしいです。

エンゼルケアを家族へ伝えるタイミング、つたえるにも言葉遣いや言い回しなど難しい。

なかなか経験値が上がらない

何年も前に一回しただけで経験がほぼありません。患者さんの最期を滲出液とか出ないようきれいにする自信がありません。

しばらくやっていないので自身ありません。

病院ではエンゼルケアを業者さんがしてくれるのでやったことがない。
他の施設ではやっているがやり方が違うので、手順等不安がある。

経験があまりなく、最後に行ったのも数年前のため最新のやり方などがわからず不安。

病院によって方法が違っていて不安

最初に習ったところと手順が違う。しっかり吸引し、口腔、鼻腔内に綿をつめて開口していたら、タオルで顎を縛り家人が来るまで支えて、手も合掌させていた。今は開口したまま、詰め物もせず、合掌もしない。これが普通なのか?

>施設ごと、病院ごとにやり方が違うのではないかと思うので若干心配です。

>転職を経験していますが施設によって洗髪までするのか、化粧をするのかなども違って戸惑います。

エンゼルケアのこんなことを知りたい

エンバーミングなど葬儀会社で行う特殊な処置もあるだろう事から、なにをどこまで行う必要があるのかを知りたい。

経験があまりなく、最後に行ったのも数年前のため最新のやり方などがわからず不安。

PEGがついている人や皮膚状態が悪い場合など、身体の状態に寄って対応が変わるため不安。

何度経験しても不安

何回も経験したが、作業的になってないか…故人の尊厳を大切にできてるか…ご遺族の気持ちに配慮できてるか…毎回悩みます

何度も行ったことはあり、研修にも行ったことはあるが、毎回、きちんとできているか不安がある。

慣れから、患者家族に寄り添えているのか業務の一部になっていないか、自分は真摯に向き合っているがご家族、関係者は、どう感じているか不安

 

イラスト・まえかわしお

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