「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。
このご時勢、「看護師=女性の職業」と考える人は少なくなって来ていますし、実際「もっと男性看護師が増えて欲しい」という現場の声も高まっています。
しかしながら、まだまだ絶対数としては少ない男性看護師。
実際に男性が看護師を目指した理由って、何なのでしょうか?
男性が看護師を目指したきっかけは?
■何となく…?
何となくとか誰もなろうと思ってないからなろうと思ったし物珍しいからって理由でなりましたよ。ナイチンゲールが現れる以前の看護は男性の仕事だったそうです。
PT目指したけど入試で失敗。滑り止めだった看護学部へ入学…まぁ学位とれるからなんとかなるか、という柔軟な気持ち。人の役に立つ仕事がしたい!!という思いでした。
3ヶ月の入院生活が看護師になったきっかけです。意外に心のこもった暖かい対応をしてくれる看護師は少なく、精神的に癒されない感がありました。自分が看護師となって、無味乾燥としていない暖かい看護をすることで逆に癒されるのではないかと思いました。今も看護観の礎になってます。
医療機関にお世話になり、どーせ働くのだったら、今よりも、世のため、人のため、社会貢献できると思い、看護師に転職した。
学問的な興味や、資格の強みや専門性にもひかれました。生まれて初めて、自分でしっかりと進路を決められたということも、ありました。そして、「看護師って、努力しないととれない資格」っていう印象を持っていましたから、その努力をしてみたいと思ったのが、一番でしたね。
医療関係の仕事に就きたいと思っていたので、看護師になった後でも後悔はしてないです。
■経済的理由
僕が看護師になろうと思った理由は、学費が安く奨学金も受けやすかったからです。
くいっぱぐれることがないからかなぁ。
私も奨学金をもらいながら資格が取れるということに魅力を感じて、この世界に入りました。
私も学費面のことと、沢山ではないが生活が安定していることが大きかったと思います。働く上で、また自分の人生設計で必要なものなので。
看護師になる前、何してた?
■やっぱり医療系です。
病院の経理担当を経由して看護師になりました。
福祉の仕事をしていて、業務独占による限界を感じて看護師になりました。
以前病院に勤めていたから自然となりました。
■フツーの会社員です。
一般企業に務めていたのですが、その会社が合わなかった。
脱サラした3年目看護師です。
男性ならでは!?男性ナースの良かったこと・悪かったこと
■悪かったこと
実習先のDrには「あんたは”看護夫”って呼ぶのかい」と言われましたし、PO室実習も女性患者の場合は入れてもらえませんでした。
母性は妊婦さんに拒否られると実習中止、単位落とすことになりました。3人に1人は拒否られていましたね。拒否られた反省文書かされて散々な目にあったようですよ。
若干将来に不安はあります。体力面、腰を痛めてしまい以前のような動きができなくなってきたこと、夜勤がきついし夜勤をやらなければ生保のほうがい暮らしができるくらいの給料!これはちょっと将来の不安要素ですね。あと、国の医療政策…これはちょっと危機感を感じています。
■良かったこと
学会や研修会に行った時、女性のトイレは長蛇の列なのに、男性トイレはすかすかで直ぐは入れる事かな…(笑)
高校の同級生からみると基本給も多いし、再就職は有るし他色々。むしろ、こんな良い職業、なんでもっと多くの男性がならないのかな?と思います。
人数が少ない分患者さんに覚えてもらえることですかね!何気無い患者さんからのありがとうが何よりも最高です!その反面、失敗はすぐに広まります(笑)
転勤がないことです。地元で働き続けられことが大きなメリットだったりします。
女性が行いにくい業務を任せられることでしょうか?どのような職業でも男女の協力は大切だと思います。
■こんな意見も!
看護師になってもう30年以上になりますが、男だ、女だという考えは間違えだと思います。病気になって戸惑っておられる患者様のお役に立てる実感が得られるようになると、性差はありません。
“男のくせに”と差別されてきたので、男女で区別する事に違和感があります。男女じゃなく、その人個人の人間性が大切なんじゃないかと思います。男女で区別して考えている時点で、就職した後も、事あるごとにそれを理由にネガティブに考えるんじゃないんでしょうか?
たとえ、お金のために働いているという理由であっても、患者さんにとって満足のいく看護ができているのなら、それはそれでいいんじゃないでしょうかね。看護は患者さんたちに提供しているのであって、看護師相手にしている訳ではないですから。私は、看護師からの評価よりも、患者さんたちの評価を重要視したいな。
動機はもちろん強いほうがいいのでしょうが、それよりも目標とそれに突き進める原動力を持てることや、困難にちゃんと向き合えることの方が重要だと日々感じながら仕事してます。
関連トピック:「
男性看護師さんにお聞きします
」
イラスト・なしま