「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。
今の病院で働き始めて一年になります。
小さなミスを何度も起こし、レポートもたくさん書きました。患者さんの命に関わらないミスでも、二度としないように自分の行動を振り返って気をつけようと思っています。(実際ミスはしてしまうこともあるんですが…)
同僚で、ミスについて『謝ればそれで済むし』みたいなことを言っていた人がいます。重く受け止めるほうがおかしい、信じられない、というような内容です。
経験豊富な方からすれば深刻に受け止めすぎと思われてしまうのでしょうか?
考え方は人それぞれだけど…
■ミスに「大小」の違いはない
ほんと小さなミスが命に関わることになるので深刻に受け止めて欲しいですね。
厳しく聞こえるかもしれませんが、「ミスに大小は無い」というのが自分の意見です。たとえ小さく感じても、「小さいミス」と感じてしまうと気が緩みがちになるのでは?と。
ミスの大小に関係なく、ミスした事実を重く受け止めて欲しいですね。
■ミスの受け止め方も人それぞれ
『謝ればそれで済むし』そのような事を言っていると、その人の成長は止まっているかのように思えて来ます。ミスをどのように受け止めるかで、その後ミスを繰り返すか防止するかに繋がるからです。
失敗に過度に動揺して他の業務に影響したり、成長の糧に出来ずに精神的に滅入ってしまったりすると、仕事が怖くなり早期離職に繋がってしまう場合もあります。
いろんな考え方の人がいます。こう考えるべきという正解はないと思います。が、しかし、自分がした失敗の重さに気付かなければ、改善するきっかけをつくることができません。
重く受け止めすぎて暗い顔で看護をしてしまうのは本末転倒ですが、切り替えてしっかり反省しながら次に生かす人はとてもエネルギッシュで、素敵だと思います。
ミス、失敗ってネガティブに捉えるよりも、むしろミスや失敗が多い方が後で成功することが多いのですよ。失敗しない人の方が後々ヤバイです。経験してゆけばだんだん失敗は少なくなるし、危険予測もできるようになるもの。
インシデントレポート≠懲罰
■レポートを書くのは重要!!
ミスは誰でも起こすものです。でも出来るなら被害を最小限に留めたいと思い、今日もせっせとインシデントレポートを書くのです。自分の身も守りたいなら石橋叩いてでも行動した方がいいと思う。適当でいいところと適当で済まされないとことあるので、ミスにつながりそうなことでも重く受け止めて対処したらいい場合もあると思います。
何のために振り返りをするのか…同じ失敗を繰り返さないようにするためです。また、同じような失敗は誰にでも起こりうるから、一個人としてではなく、全体として気をつけていくために客観視できる「レポート」があるのだと私は思っています。
病院勤務の場合は、インシデント、アクシデントレポートは書いた人の責任を問うのではなく、原因と今後の対策として、スタッフが二度とミスを起こさないために書くのであり必要です。たくさん書いたから評価が低くなる事はないと思います。
■それが分かっていない人もいる現実
インシデント報告はミスを謝るために書くのではなく、今の環境がこうでこういうリスクがあるということを管理者に知らせるために書くものなのですが…それを分かっている管理者も多いとは言えず、ミスを叱ったり、個人を責めたりしているところもあるようです。
ミスの積み重ねは、やがてあなただけでなく、組織全体のミスや大きな医療事故を招くのです。そのため、リスクマネジメントとして、どんなちっちゃなミスも報告し、振り返りを行い、みんなで同じことを繰り返さないように共有するのです。
■ミスを防ぐために・繰り返さないために
ミスは誰でもします。そこで同じミスをしないようにしていくように気を付ける。それにより、同じようなミスはしないようになっていくと思います。
反省も大切ですけど、想像力も予測力も大事ですよ。
患者さんのため、自分のために必要なことだと思います。こういうことを積み重ね、ミスを未然に防ぐ思考回路が発達していくんじゃないでしょうか。
関連トピック:「
ミスについての考え方
」
イラスト・なしま