苦痛があり来院してくる患者さんは、医師に対して適切な治療を期待するのと同じように、看護師に対しても何らかの期待や要求があるはず。
普段の業務の中で感じる、患者さんが自分たち看護師に求めるものとは?
看護師に求められるもの
ナース専科調べ(2022年7月14日/有効回答数:839)
看護師が考える「患者さんが看護師に求めるもの」は、「適切なケアや処置」と「話しかけやすさ」がほぼ同率の結果となったが、もちろん「迅速な対応」も必要不可欠と考える看護師も多いよう。
患者さんの身体的なニーズと精神的なニーズに寄り添った看護師の在り方とは何かが見えてくるはず!
「適格なケアや処置」を求めている
患者さんとの信頼関係のために
的確なケアをすることが患者さんにとって安心や安楽をもたらすと思うから。
どんなに人当たりが良くても処置やケアが適確でなければ信頼関係は築けないと思います
ケアや処置が的確でないと不安を感じてしまうと思うため
患者さんの目的は治療だから
適切なケアや処置が、できていないと悪化したり治療が長びいてしまったりする
病気を治すことが最優先なので、適切なケアが必要だと思うか。
患者さんは適格なケアを受けるのが当然の権利であり、患者さんの負担を最小限に抑えるべきだから。
苦痛緩和は最優先
辛い状況で入院してされた方が多いとう思うので苦痛軽減のために的確なケア処置を行うことが重要と考えた為。
苦痛が続くと精神的苦痛も多くなる
苦痛なく処置やケアを行う事で、患者さんの苦痛も緩和出来ると考えるから。
プロとしての仕事を望まれている
看護の専門家としての知識や技術を提供してもらうことで、より健康的な心身を取り戻したいと思うから。
プロとして的確なケアや処置がしてもらえると期待していると考える
資格保有者としてできるケアや処置は患者さん達は行えないため、的確にケアや処置をしてもらえることが大切だと思っているんじゃないかなと思うから
「話しやすさ」を求めている
精神的ケアのため
心のケア、フォローが患者さんの治療への意欲や回復に繋がると思うから。
病院という非日常的な空間において、話しやすく親しみやすい対応は安心感につながると思うから。
病気で辛い時に、誰かに話を聞いてもらうだけで、少し気持ちが楽になるから。
患者さんのニーズを知るため
困り事を言えずにいる患者さんが多いため、なんでも話せる関係をつくるのは大切だと思う
話しやすい、声がかけやすい雰囲気がないと、患者さんからの訴えや困り事など相談できないから。
まずは、話すことができないと本当にしてもらいたいことが、わからないから
患者さんに我慢させないため
体の変調を患者さんが気づいてもそれを察知できたり、言いやすい雰囲気でないと我慢してしまって処置が遅れるから
アセスメントする上でも会話は大切だし、話しやすい人と感じられることで我慢していた症状発見や異常の早期発見に繋がるから。
より良い看護の提供のため
患者さんが今何困っているか、どのような不安を持っているかを知ることで看護につなげることができるから。
患者さんが本音を伝えられてこそ、適切なケアができると思うから
「迅速な対応」を求めている
「待つ」ことの辛さ
体がつらい状況にある患者にとって、待たされることが何よりもつらいと思うから
後回しされた感を抱かせないため
迅速な対応をしてもらえないと不安や不満に繋がるから
大抵は待ち時間が長いとか、処置や検査も「早くして」と言われることが多い
ナースコール対応は重要
ナースコールなどすぐ来て対応してもらいたいと思う
ナースコールで呼ぶということは何かしら用事があると思うので早めに対処したほうが良いと思うから。
ナースコールに対する行動を迅速にすることは患者様との信頼関係を構築に大切だと思う為。
治療や症状緩和のために
痛みや吐き気など辛い症状が出たとき、迅速に対応して症状を一刻も早く緩和して欲しいと思うから。
病気を治すためには、迅速丁寧な対応が必要だから
迅速な対応=安心
患者の変化にいち早く対応できる看護師だと、患者も安心できるから。
体調が悪い時には、何事においてもズグに対応してもらえることが、安心、安楽に繋がるから
苦痛な時間は短い方がいいと思うから
様々な求められていること
少数派でも大切なこと
わかりやすい説明と丁寧な対応:自分自身が受診した際、雑な説明をされた事が快くなかったため。
優しさ:適格なケアや処置、会話等々何をしてもらうにも優しさがなければ満足はできないから
共感力:患者さんの立場になり、共感する事で患者さんの苦痛や今して欲しい事などを理解できると思うから
寄り添う姿勢:訪問看護にとっては、寄り添って、その人の状態を把握したり、理解しなければ、必要な援助が出来ないから
イラスト・まえかわしお