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急変後、イノバンでなんとか血圧維持していた患者さん。ながくないと医師が判断した時、どんどん投与量を減らしていき、数時間で患者さんが亡くなるというのはよくあることですか?
わたしは倫理的にどうなのかなぁと…
家族さんや医師の都合で血圧維持されたりイノバンオフされたり、生命ってそうやって操作するものなんでしょうか?
倫理的に問題は…?
■延命治療、尊厳死、安楽死…それぞれに対する意見
私は安楽死は反対ですが尊厳死には賛成です。でも、現在の尊厳死の根拠には反対です。
少なくとも私はイノバンで延命されたくないです。その事は日頃家族には伝えつづけています。私にはそれくらいしか出来ない。
家族にしてみれば「これ以上苦しませたくない…」と思う気持ちも理解できますよね。と言っても一度開始した治療を死に直結すると判っていて中止するのは抵抗があって当然です。
■イノバンオフは医師の判断?
急変後の状態や患者さんの状況…本人や家族の意向もありますが、担当医が勝手に延命に関する治療中止を判断することはないと思います。…と言うより『あり得ないはず』です。
確かに医師が判断したとき投与を中止するのですが、そのタイミングは、医師の都合で決めるのではなく、家族が死を受け入れられるときではありませんでしたか?
患者様が高齢で意識がなく回復の見込みない、それ以上は延命治療をご家族が望まない意向かどうか確認したうえでのことかと思います。無理な延命治療は、本人も家族も負担になると思います。
■延命治療の葛藤
イノバンっていきゃいいもんでもないですよ。末梢血管しまっちゃうんで、あっという間に褥瘡…手指真っ黒…乳酸アシドーシスにもなってしまうかと思いますが、末梢からだんだん真っ青通り越して真っ黒になっていく姿を見ているのも患者の家族としても説明を受けていても辛いものです。
カテコールアミンは急変時によく使用しますが、ずーっとそれで生きていけるわけではない。弊害だって沢山あるのです。家族の到着を待つ為に使用する場合はありますが…
■こういう時こそカンファレンスを
その気持ちを正直に上司に伝え今回の事例を役立てていくために病棟で「デスカンファレンス」など、話し合いの場がもたれたらいいかなとも思います
あなたもチームの一員として、『何故こんな処置?』『何故この薬剤投与をやめてしまうの?』『何故?』と感じたことを発信していく力が必要だと思います。
担当医に聞きにくかったらチームの先輩に。そうやって、チームの力が育っていくものだと思います。
イノバンを切っても行っていても、亡くなる状態の患者さんだったのでしょう。その前に、医師とカンファレンスしていますか?家族の意向を確認していますか?
ご家族への説明内容やその受け止め方、主治医の見解をしっかりコミュニケーション取るといいと思いますよ。
関連トピック:「
急変後のイノバン中止
」
イラスト・なしま