編集部セレクション
  • 公開日: 2022/6/8

これって普通?昼夜問わず大部屋で死亡確認

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のトピック 
看護師6年目です。
前の病院ではそろそろ危ないなというときには、個室に移動してもらい対応していました。しかし現在の病院は大部屋で死亡確認を行い、昼夜問わずステ処置などそのまま行っています。

みなさんの病院はすてりそうな人の対応はどうしていますか?

 

死亡確認、処置はどこで…?

■普通は個室じゃないの!?

他の患者さんや家族が動揺するので、個室へ。そして家族も患者も個室で一緒に過ごせる時間を持ってもらう。

もし、大部屋の方が死亡確認となったら、空きベッドがあればベッド移動をして二人床をその方だけに使っていただきます。
満床であれば意識レベルのよい方の患者さんを一時的に処置室にベッド移動させていただいて、亡くなった方が病室でご家族といられるようにしています。

基本個室や空いてなければ処置室などに移動していました。家族がゆっくり過ごしたり、一緒にエンゼルケアをするにはある程度の広さと個室というのがいいかな。。。と思います。

状態が危ない方については事前に個室へ移動していただきます。大部屋で急変した方についても、処置は個室や処置室へ移動して行います。可能な限り個室など他の患者の目の届かない場所に移動するという配慮は必要なのかなと考えてます。

必ず個室状態にして看とります。デスケアも同室に他の患者がいる中ではしません。何としても(夜中でも)個室状態を作ります。

■大部屋で看取る時は、こんな時

個室への移動を家族が希望しない限り、大部屋です。死亡確認もエンゼルケアも病室でします。

毎日のように、ステルベンがある病院に勤めていた時には、部屋が間に合わず、大部屋にて、処置してカーテンで仕切っていました。

ICUは特殊かもしれませんが、6人患者入室できるICUでは、死亡確認は室内でやりましたよ。カーテン引いて。ほかの家族にはその間は退室していただけるようなら退室をお願いしていました。

状態が悪い患者さんが数名いると一つしかない個室に誰をいれるか検討しますが、それでも夜間の急変でやむ終えずという場合もあります。患者さん42名に対し看護師1人、助手1人の中だと限られます。

■個室に移動できない大きな理由の1つは…

ターミナルの人で個室料金を払えない人も多く、その場合は亡くなるギリギリまで普通に大部屋でみます。レートがガクッと落ちたりしてもうもたないとなれば処置室に運びそこで看取りを行いエンゼルケアもします。

個室料金を頂けるか確認して、個室に移動です。料金払えないと言われたら、処置室とかに移します。

個室希望を促しますが、費用の面でしぶった場合、医師から個室代免除の許可もでないので、大部屋でみとるときもあります。でも死亡確認は、ベッドを処置室に移動させて行います。エンゼルケアも処置室でしますね。

■部屋を移動するタイミングは?

移動させてる場合じゃない!なんてことがない限りは早めに個室や処置室へ移動します。死期が近い、DNRをとっているなどの状況であればなおさら早めの移動ですね。

状態が悪化した段階で個室へ移動する。大部屋で急変しても、落ち着いた段階で個室へ移動する。大部屋で亡くなった場合は処置する段階で個室へ移動する。

急変の場合は個室に移って頂いています。その際、個室料は貰いません。

■大部屋でも、個室状態を作る工夫を

重症さんを集めた部屋が4部屋あって、カーテンとスクリーンで隠しそのままの部屋で死亡確認でした。

昼間なら車いすや歩行で、デイルームや談話室等に他患者様に移動してもらいます。深夜等ではカーテンをしっかり閉めての対応をしています。 

意識レベルのよい方の患者さんを一時的に処置室にベッド移動させていただいて、亡くなった方が病室でご家族といられるようにしています。

関連トピック:「 大部屋での死亡確認は普通?
イラスト・なしま

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