編集部セレクション
  • 公開日: 2022/5/18

先輩によって言うことが違う。異なる仕事のやり方を教えられた場合、どうするべき?

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のトピック 
四月から看護師になりました。まだまだ失敗や抜けることが多くて、業務と勉強に追われています。

自分は器用ではないので、プリさんから指導をされたら、それを貫きたいです。周りの「こうしたら早いよ。」や「ここはもっとこうして。」などアドバイスをくれるのは、ありがたいです。
が、正直聞いて実践するほど余裕もメモリもありません。ましてや、プリさんに教えていただいた方法をやっとできるようになったことを「ここはこうして。」と言われて、次に同じ場面になった時「なんでこうしなかったの?」と言われるのがつらいです。
「この方法でゆっくりやらせていただけますか?」と言うと、去り際に「絶対この方法が楽で早いのに。」と言われるのが特に傷つきます。
もうどうしたらいいのでしょうか…。

 

先輩からのアドバイス・指導がそれぞれ違うとき

■新人ナースはどうすれば…?

私はとりあえず、「わかりました、ありがとうございます」と答えて、そのアドバイスされたやり方でやりました。 でも、次にやる時は自分が習った中で1番納得がいき、やりやすい方法でやります。手技に迷ったら院内の看護手順や共通のマニュアルに沿ってやるのが1番正論、正確かもしれません。

上司に相談しました。「まだ新人なんで、基本のマニュアルに従ってやってもいいですか?」て言えばいいよ、とアドバイスをもらいました。

■先輩看護師はこう思ってる!

「入ったばかりの新人」ではなく、「自分で考える」という段階に進んだ様に思います。 基礎が出来てきていると判断したから、周りの先輩方の指導方法が次の段階に進んだのではないでしょうか?

先輩スタッフも「プリセプターから教えられたことを忠実に行えるのは評価できるけど こうやるともっとやりやすくなるかもしれないな。」っていう気持ちを持っているんじゃないかな、と推測できてしまいます。

■ちょっとこだわりすぎ…?

色々な人の技を盗むくらいの気持ちでもっと心の視野を広げていくくらいの柔軟はあったほうがいいと思う。

プリセプターからだけの指導を取り入れるのではなく、色々な意見を聞いて自分に合う方法を取り入れていけばいいのでは?

臨床では基本どおりにやっていては効率が悪い時もあります。患者さんの安全を考える時、基本に忠実である事に加え、苦痛を最小限にする効率も視野に入れられた方がいいと思います。

プリセプターに限らず、誰かの方法だけを過信することは危険なことでしょう。そのために学生であっても、根拠に基づいた看護ということを考えながら看護を提供するのです。

■先輩からのアドバイスは「成長への近道」かも…?

もしかしたら他の人のやり方のほうがいいところもあるかも。ベテランと言われるようになってからも、人の技術はいただいたりします。

プリセプターはテキストじゃありません。エビデンスに基づいて2回目、3回目と実践を重ねつつ、効率的なものも考えなければ業務は回りません。現場の先輩は、毎日の業務の経験から後輩へアドバイスします。

もっとやりやすい方法があるかもしれないのに蓋を閉めてしまったら、新しいものが吸収できず勿体ないです。 患者さんにとって手際よく事故なく安全に看護出来るように、無駄なく効率よく業務ができるようにと先輩からのアドバイスだと思います。

一つにこだわるのはいいことですが、時にはそれが成長の妨げになることもありますよ。一回やってみよう、私がやったらどうなのかな?って考え方変えてみたら、お互い気持ちよく仕事できると思います。

■こういう時こそ、コミュニケーション!!

「この方が楽でいいのに」は、個人差があると考えます。実際は聞き流しつつ、「教えて頂いてありがとうございます」「なるほどそうですね」というコミュニケーション技術も少しずつ身につけられるといいのではないでしょうか。

たまーに、せっかく自分が教えたのにその通りやっていない、とふてくされる先輩もいるかと思います。そういう先輩の自尊心を傷つけない対処ができるといいのかな。

以前は病院内の新人スタッフ育成チームをやっていました。 新人さんの、そういう思いは普通に声に出して言ってもらった方がいいです…いいにくいなら、プリセプターに相談して下さい。

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イラスト・なしま

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