編集部セレクション
  • 公開日: 2022/5/13

看護師3年目。気付けば「自分本位の看護」をしていました…

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のトピック 
看護師3年目です。
私は患者さんと接することが好きで、誰かの役に立ちたいと思ってこの仕事を選びました。 なのに、つくづく自己中心的な考えを持って仕事をしているなあと思うのです。

私は自分に自信がなく、人の気持ちを窺ったり人に認められたいという気持ちが人一倍強いです。 「仕事が出来るナース」になりたくて、仕事中に少しでも学んで吸収することを心がけています。 通勤中も、帰っても勉強しています。

でもそれも、患者さんにいい看護を提供したいからではなく、先輩に認められたいから。 無意識に常に保身をはかっているし、円滑に仕事が終わらせられるかを考えて仕事している。 患者さんの命綱であるナースコールも、鳴ると心の中でため息が出る。 患者さんの訴えが多いと、気持ちに寄り添うどころか苛々してしまう。 患者が転倒したら、抗がん剤が漏れたら…また仕事が増える、また報告書かなあと、嫌気がさしてしまう。

その時本当につらいのは患者で、上辺では気遣った言葉をかけながら、心の中でため息をついている自分がいる。 患者の好き嫌いもある。患者に寄り添うことが出来ない。 私は人の気持ちを察することのできない、自己中心的な人間なのかなあと思ってしまっています。

 

自分のしている看護を振り返って

■私も経験あります…

三年目で一人前といわれる世界。 仕事にも慣れ、一通りの看護ができてくると自分本位になってしまう…まさに、私もそうでした。

私も認められたいと必死だったと思います。 自分に自信がなくて自分より若い看護師や同期と比べられてる気がしていて

忙しい時なんかは特にそうなりますよ。 ただ、そのような心を見せないのがプロなのだろうなぁ。

■看護師だって「人間」

自己満足も承認欲求も自然なこと。

ナイチンゲールの精神は凄いし尊敬しますが、現実には自己の精神が入ってしまいます

看護師いえども所詮人、心の底から真心こめてなんて無理

認められたい気持ちは誰でもある。 認められるために知識や技術を増やそう、勉強しよう、というのは悪いことではない

看護師だって人間なので色々な感情があって当然だと思います。 負の感情を持った時、コントロールすることが大事なんだと思います。

皆んな通る道だと思いますよ。そうやって気付けただけでも成長している証拠じゃないでしょうか。

■仕事をこなせることも大切

まずはチームメンバーとして役割を果たせることが、患者さんの利につながる。 その意味で上司、先輩の信頼を得たいと思うなら、間違ってはいないと思います。

仕事として正しく看護ができていればそれでいい。

決められたことを、決められた通りに遂行する。第一義的にはこれだと思います。 患者への心遣い、気配り、思いやりは二の次。求められるのは確実な仕事。

患者さん本位の看護とは、チームワークのもと皆が一丸となり、協力して成していくものではないでしょうか?

職場で認められたいという気持ち、 勉強をし続ける向上心、 保身を図ること、円滑に仕事を終わらせる事を考えて動く… これらは自己中心的ではありませんし、すべてプロとして必要なスキルだと思います

■先輩ナースからのアドバイス!

勉強は患者さんや先輩のためでなく、自分で楽しむこと。 発見だらけで楽しいと思えば、勉強することが苦ではなくなります。

まずは日々患者さん、ご家族の表情をよく観察する。 忙しい中でも顔を見て看護するのは、患者さんの小さな気持ちの揺れや病状の変化の発見にも繋がりますよ。

忙しいと患者さんの話をじっくり聞けません。 まずは安全・確実に看護を提供することが目標で良いと思います。

■心に余裕を持てるような工夫を!

時間に追われていたらどうしても心にも余裕はなくなります。 予測ができるようになると、時間に余裕が出てきます

ナースコールや転倒は、突拍子もないことでなければ想像つくもの。

コールが鳴る前に対応できるようにしておくと、自分のスケジュール通りに仕事ができる。 転倒などに関しても、前もって対処しておけば評価もあがるし、患者のためになる。

患者さんによって訴える内容は、ある程度わかるかと思います。 なる前にやっていれば感謝もされるしコールも減ります。 病室を退室する前に他の患者さんにも声掛けをしておけば、ステーションを行き来する時間の無駄も省けます。

関連トピック:「 自分本位の看護
イラスト・なしま

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