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長期ブランクあり最近復職した者です。
皮下注・筋注の針を刺してから逆血確認する時、左手で注射部位の皮膚をつまみあげ、注射針を刺した右手は固定したままで、皮膚をつまんだ手を離し、内筒を引いて逆血確認していました。
先日、先輩看護師さんより、皮膚はつまんだ左手はそのままで、注射器を刺した右手の小指と薬指で内筒を引いて逆血確認するものだ、と言われました。理由は、その方が刺した針がしっかり固定されるからとの事。
そばで見て貰いながら、言われた通りにやってみたのですが、慣れていないせいか、逆に固定が不安定になってしまいました。
長年やっていた、私の手技は間違っていたのでしょうか?厚生労働省の文献によると、つまんだ手を離して確認する、となっています。
皮下注・筋注の逆血確認、正しい手技はどっち?
■つまんだ手は…離す?そのまま?
つまんだ左手を離し、左手で内筒ひいています。
つまんだ方が痛みは少ないです。なので長年の経験からつまんだままの逆血確認をしてそのまま施注してます。
先輩の指導や病院のマニュアルでもつまんだ左手をはなして左手で内筒をひいてました。右手はむずかしいです。
私は皮膚をつまんだまま右手で逆血確認する派です。やりやすい方法で良いのではないでしょうか。患者の安全&安楽が保持できれば。
■マニュアルは、どっち…?
一応、マニュアル本には、つまんだ左手を離して内筒を引く、となっていました。
つまんだ手を離して逆血を確認します。マニュアルにも記載されています。
いまは、つまみ上げるのではなく、皮膚を外側に伸展させ張るようにして大きくつかむのがよい手技とされています。
以前は、「大切なことは利き手で行う」として、針を刺す・血液の逆流を確認するために内筒を引く・薬液を入れる、は、注射器を持ち替えて利き手でするようになっていましたが、最近のテキストは利き手で刺したらそのままにして、非利き手で逆流を確かめ薬液の注入、になっています。
■つまんだままだと、良くない…?
つまんだてを離さないと薬液を注入するとき薬液が漏れでル可能性ありとならったことあります。
つまんだままだと、皮下組織、筋繊維に圧をかけたままでの薬液注入になるので、組織にダメージを与えそうです。ただ、一瞬の薬液注入ですし、そこまでこだわらなくてもいい手技の違いかと思います。
あんまり沢山つまんだまま行えば筋注も皮下注になっちゃいますよね。体型も考えず、うつ時の痛み?のみを考えて、つまめつまめと言われる方も多いですが、その辺りも考えないといけませんよね。
患者さんの苦痛が少ない方法は?と考えると、注射器は持ち替えず固定したままが良いと思います。
■先輩にはどう対応すれば…?
先輩ナースみんなというのなら古い知識かもなので、最近の厚労省の文献ならそれを見せて、最近はこうみたいなので、このやり方でもいいですか?って言ってみるとか。相手の技術を否定することなく、自分のも受け入れてもらえば良いと思います。
慣れないと この(先輩)手技は難しいと思います。
先輩も、厚労省の文献があることさえ、忘れているか、知らないと思います。先輩に文献の事おしえてあげても良いのでは?おしえてくれる先輩だから、そんなに言っても気分悪くしないんじゃないかな。
関連トピック:「
皮下注・筋注の逆血確認について
」
イラスト・なしま