新型コロナウイルス感染症の拡大によってマスクの供給が不足し、最もマスク需要の高い医療機関でさえマスクがない状況だったのはつい最近のこと。
時間の経過とともに少しずつマスクの供給量は以前のように戻りつつあるけど、実際に現場でのマスク支給の実態やマスク交換頻度はどうなっているのだろう?
さらに、今の状況に看護師たちは満足しているのだろうか。
看護師のマスク事情の変化
ナース専科調べ(2021年9月16日/有効回答数:342)
病院には新型コロナウイルス以外にも多くのウイルスが持ち込まれやすいから、マスクの交換頻度自体は以前とあまり変化しないか、もしくはやや増えた程度。
ただ、まだまだマスクの供給自体が足りない病院が多く、頻回に交換したい場合は自腹購入も!もちろん、マスク交換頻度が低下しているのも供給不足が原因みたい。
看護師のマスク事情からみた新型コロナウイルス感染症の弊害をみていこう。
あなたの病院は十分なマスク交換ができてる?
マスク供給が安定しても1日1枚の現実
マスクの供給が増えても1日1枚しか使えないため、衛生的に不満がある
マスクの支給が少ない為、交換頻度が少なくなってしまう。
前は休憩から戻ったら新しいマスクに出来た(日勤だと2枚、夜勤だとたしか最高4枚)けど、今は1日1枚しか使えなくて不便。
部署毎の供給枚数と交換目安が決まっており、個人的に感じたイレギュラーな暴露でも交換できない。
もっと頻回に交換したい。
衝撃!コロナ禍でのマスク再利用事情
1日2回交換に増えたが帰りに交換して家に持ち帰り同じマスクをして出勤するように言われているが外で使用したマスクを翌日使用するのは抵抗がある。
以前はその日に使ったものを滅菌し再使用していました。
マスク不足の時は、休憩で外した時アルコールスプレーし再使用してた。
N95はガーゼを挟んで、ゴムが切れたり血液が付着する等して使用不可になるまでは交換禁止命令が出ていて、1枚のN95を1ヶ月以上使い回している。
N95マスクはある程度確保されているが、5枚のN95マスクを何ヵ月も使い回しているので、衛生的に不満
多くの看護師が足りないマスクは自腹で
職場から、一日一枚使用分しか支給されていない為、交換しようと思ったら自腹で購入するしかないことが不満
コロナ禍でもマスクを変える回数は変わらないが職場でのマスクの支給はないので不満
病院のものではなく自分で用意する必要があるため負担が大きい。
自分で購入して頻回に変えてます。病院の使うのは気を使う
マスクの支給が月5枚なので、個人購入している
マスク供給が十分なのは少数
変えたい時に変えられるので。
自分で必要と思えば何時でも交換して良い事になっているので、今のところ特に不満はありません。
昼休憩後に交換しているため、コロナ禍とそれほど変わらない。休憩後以外でも、汚れたら交換してもよい。
一時期は1日1枚だったが、今は昼休憩で外した際には捨てて交換するなど、適切なタイミングで交換できるようになった
訪問看護師です。訪問毎にマスクを替えるようにルール化されました。供給も十分あります。
新型コロナ患者の対応時はもちろんマスク交換も頻回に
PCR検査の実施や陽性疑いの患者さんに対応するので交換の頻度が増えた
コロナの患者さんを受け持っているため、頻回に変える。
救命センターで重症コロナを見ているため、マスクはその都度変えられる。
マスクによる皮膚トラブルも
職場のマスクでは、肌に合わないため、自前のマスクを使用しています。
個人で購入したマスク使用しているため、経済的につらい。会社のマスクは、自分の皮膚にあわない
肌が荒れるので変えたいですがコスパが悪くて考え所です。
肌の湿疹が増えた
イラスト・まえかわしお