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いつも腹痛で救急車を利用し、検査しても異常なしで帰られるかたが朝方、腹痛で救急搬送されてきました。
夜勤の看護師より、CT、採血検査したけど異常なし。患者が消化器内科の診察を受けたいと希望している。看護師が近づくと、大袈裟に痛がる。と申し送りされた。
私もいつものことだと思い込み、口先だけの言葉がけしかしなかった。消化器内科ドクター診察し、CTを放科のドクターに読影、紋扼性イレウスの疑いとなり外科へ、OPとなりました。
看護師失格です。
「オオカミ患者」とナース
■同じような経験のあるナースは少なくない
私もハッとさせられました。いつも「どこそこが痛い」と訴えられる患者さんがいます。正直、また言ってる、、、と思ってしまってる自分がいます。
あるある。『いつもの事』と思ってたら、意外と重篤だったり。馴れ合いでなく、いつも新鮮な気持ちで患者様に向き合いたいですね。
アタシもありますよーつい最近。でも、やっぱり患者さんの訴えは信じてあげる。それが一番です。痛いのは本人にしかわからない!!
■この場合は仕方ない…?
対応してるので別に問題ないのでは?異常なしで自宅に帰った後、意識不明で戻って来たとかなら話は別ですけどね。
日頃の行いがよろしくない人に親身になれと言われても…お人好しじゃないのではっきり言って無理です。
看護師も非があるけど、患者側にも救急車使用に対するモラルを要求する必要はあるかと思いますよ。救急車イコールタクシー感覚。かなり以前から問題視されています。無駄な医療費を使ったり、実際の重症受け入れが遅れたり。
■患者さん側の「運」もある!?
私の夫も、夜間の腹部激痛で何度か救急搬送。レントゲンで異常なし…にて帰宅させられていました。ある晩、肝胆膵外科の医師もいたようで、「膵臓の精査しなきゃいかん」との判断。膵臓癌の発見→OPEになりました。画像をどこまで撮るか、そしてその画像を誰が見るかで、患者の運命が違うことを実感しました。
この事例とは反対に、口では大丈夫と言いながら心配した家族に無理やり連れて来られた時には末期の癌だった…ってこともあります。
採血結果は反映するまでに時間がかかるものもある。CTの画像は見られましたか?絞扼性イレウスの疑いとなっているので、はっきりとした病名でもない…もしかしたらはっきりさせるために手術ってことも、あるかもしれない。一番、しまったあああと思っているのは実は患者さん?ってこともあるかもね。
■「信じる」より大事なこと
患者さんを信じる事よりも、注意深く観察し適切な対応をする事のほうが大切な事だと思います。思い込みは、適切な判断を狂わせます、口先だけの言葉しかかけられなかったとしても適切な処置運びへと至ったのであれば、看護師失格ではありません。
言葉だけで判断せずに、裏付けする情報を得てアセスメントできるようにしたいですね。症状をきちんという人もいれば言えない人もいます。
観察と的確な検査がいかに大切かということだと思います。またか、と思う気持ちは人間ですからしょうがないでしょう。でも「今回は違うかも?」と心のどこかで冷静に見る目は常に持っていないといけないでしょうね。
関連トピック:「
患者さんを信じれなかったこと
」
イラスト・なしま