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  • 公開日: 2017/8/14
  • 更新日: 2019/7/8

心不全の患者さんに、低血圧を理由に下肢挙上…?

慢性的に血圧が低い患者さんがいます。大腸Caからの肝メタで、心不全もあり、胸水腹水もたまり、お腹も張っています。
本人は体を起こしていた方が楽らしく、訴えが強い時は頭を上げています。
血圧が70~80台という理由から下肢の挙上をしてる方がいるのですが、それは一時的なもので、足を下げたら意味がなくなってしまうんじゃないかな…と。看護記録には下肢挙上した理由は血圧低下のため、という記載の他はないです。
ましてや心不全だと下肢を挙上すると心負荷がかかってしまうのでは?と疑問に思っています。

更に人によっては、患者さんが、頭がフラットだと苦しいからと頭もあげ、血圧が低いからと足も上げ、くの字に近いような姿勢をとらせている人もいます。おなかが張ってる患者さん…それだとお腹が圧迫されて余計苦しいのでは?とも疑問に思いました。

なにかエビデンスがあると考えますか?

血圧が低いから下肢拳上、これってどこまで効果的?慢性的に血圧が低い人への効果のほどやいかに…? 実際にこういう患者さんに対しては、どのような対応が必要なのでしょうか。

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低血圧=下肢拳上?

■事例の状態では、しません

慢性的に血圧が低めなんだったら、低い値がその人の正常値なのかなと思いますが。常時収縮期が150ある人が急に70代に下降した場合と、80の人が70になるのとでは意味がちょっと違う気がします。

慢性的に低い血圧といっても、80台ぐらいならよくある数値です。自分自身も低いほうで80台はザラなので、いちいち下肢挙上する値だとは思いません。

同じような場面なら下肢挙上はしません。苦痛ですもん。血圧80台なら全然よいでしょう。

エンドステージで苦痛がある方に対して、血圧が低いからと下肢挙上する必要があったのか、苦痛をもたらしてまで血圧を上げる必要があるステージなのかな?

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