• 公開日: 2023/11/29

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

第113回看護師国家試験対策|1問1答マラソン【解答・解説アーカイブ】第26~50問

2023年11月1日からスタートした第113回看護師国家試験対策「1問1答マラソン」にご参加いただきありがとうございます!

このページでは、過去1週間に出題した問題と解答・解説を、まとめて掲載していきます!
【週1回ずつの毎週更新です】






■2023年11月26日~11月28日出題分


問題26:新生児の呼吸の生理的特徴で適切なのはどれか。

1.成人に比べて肺のガス交換面積が大きい。
2.周期性呼吸がみられる。
3.胸式呼吸が主である。
4.口呼吸が主である。


解答:2


1. (×) 成人に比べて新生児は肺のサイズが小さく、ガス交換面積も小さい。
2. (〇) 新生児期には、1分前後の規則的な呼吸のあと短時間呼吸を止める「周期性呼吸」がみられる。
3. (×) 新生児期から5歳ごろまでは腹式呼吸が主である。
4. (×) 新生児期は鼻呼吸だけである。
第111回(2022年)


問題27:休憩時間を除いた1週間の労働時間で、超えてはならないと労働基準法で定められているのはどれか。

1.30時間
2.35時間
3.40時間
4.45時間


解答:3


1.(×)労働基準法で労働時間は1週40時間、1日8時間までと定められている。
2.(×)
3.(〇)
4.(×)
第112回(2023年)


問題28:看護師の母親への対応で、最も適切なのはどれか。

Aちゃんは入院7日に術中胆道造影検査でbiliary atresia胆道閉鎖症と確定診断された。手術は無事終了した。術後は絶食となり、腹腔ドレーンが挿入され、持続的点滴静脈注射が行われている。母親は疾患や治療について理解している。
術後3日、付き添っていた母親は看護師に「Aはおなかが空いて泣き止まないし、私はAを抱っこもできず、何もしてあげられません。つらいです」と涙を浮かべて話した。
看護師の母親への対応で、最も適切なのはどれか。

1.話しかけやおしゃぶりの活用など母親ができることを伝える。
2.早期発見だったのでAちゃんは早く退院できると説明する。
3.心療内科の受診を勧める。
4.患者家族会を紹介する。


解答:1


1. (〇) 母親は無力感を抱いている様子がうかがえるため、母親ができることを伝えるのは適切である。
2. (×) 退院の見通しについては確定するまで安易なことは伝えない。
3. (×) 思いやつらさを表出している母親に対して、いきなり心療内科を進めるのは不適切である。
4. (×) Aちゃんは術後3日目であり、患者家族会を紹介する段階ではない。
第111回(2022年)



■2023年11月29日~12月20日出題分


問題29:老化に伴う血液・造血器系の変化で適切なのはどれか。

1.エリスロポエチンが増加する。
2.黄色骨髄が減少する。
3.顆粒球数が増加する。
4.赤血球数が減少する。



解答:4



1.(×)加齢により腎機能が低下するため、エリスロポエチンの産生も減少する。
2.(×)加齢とともに骨髄は脂肪組織に置き換わり、黄色骨髄が増加する。
3.(×)顆粒球とは好中球・好酸球・好塩基球のことで、加齢による変化はあまりない。

4.(〇)加齢に伴い、赤血球数は減少する。
第112回(2023年)



問題30:Aさんと妻への外来看護師の指導内容で適切なのはどれか。

Aさん(75歳、男性)は、妻(70歳)と2人暮らし。2型糖尿病の治療中で、2年前から1日2回朝・夕食前に混合型インスリン注射が開始となった。その後、糖尿病性網膜症による視力障害が進んだため、現在は妻と一緒に単位数や針の確認をし、インスリンの自己注射を実施している。

外来受診時にAさんの妻から外来看護師に「2人で協力してインスリン注射することには慣れてきました。たまには夜に夫とゆっくり和食を食べに行きたいのですが、外出時の注射で気を付けることを教えてほしい」と相談があった。
Aさんと妻への外来看護師の指導内容で適切なのはどれか。

1.「お店に着いたらすぐに注射を打ちましょう」
2.「インスリンを常温で持ち運ぶことはできません」
3.「注射ができる場所をお店の人に確認しましょう」
4.「普段よりもインスリン量を増やす必要があります」



解答:3



1.(×) 食直前に注射する。
2.(×) インスリン製剤は、使用開始前は冷蔵庫保存だが、使用開始後は常温(30℃以下)での管理でよい。
3.(〇) インスリン注射は腹部や大腿部などを露出する必要があるため、注射できる場所を確認しておくことは適切である。
4.(×) 外食だからとインスリン量を変える必要はない。
第109回(2020年)



問題31:胎児循環で胎児から胎盤に血液を送るのはどれか。

1.総頚動脈
2.肺動脈
3.臍動脈
4.臍静脈



解答:3



1.(×)胎児循環において、胎盤から胎児へ血液を送るのが臍静脈、胎児から胎盤へ血液を送るのが臍動脈である。臍静脈は1本、臍動脈は2本ある。
2.(×)
3.(〇)
4.(×)
第111回(2022年)



問題32:妻への訪問看護師の対応で適切なのはどれか。

Aさん(37歳、男性)は妻(40歳、会社員)と2人暮らし。筋強直性ジストロフィーで週5回の訪問介護を利用していた。1か月前に傾眠傾向が著明となり入院して精査した結果、睡眠時無呼吸に対して夜間のみフェイスマスクを用いた非侵襲的陽圧換気療法が導入された。Aさんは四肢遠位筋に筋萎縮と筋力低下があるが、室内の移動は電動車椅子を操作して自力で行え、食事も準備すれば妻と同じものを摂取できる。

退院後、週1回午後に訪問看護が導入されることになった。 訪問看護と訪問介護の担当者、Aさんと妻を含めた退院前カンファレンスが開催された。妻から「夜間に停電になったらどうすればよいですか」と発言があった。
妻への訪問看護師の対応で適切なのはどれか。

1.電動式でない車椅子を購入するよう勧める。
2.訪問看護事業所が発電機を貸し出すと伝える。
3.バッグバルブマスクでの用手換気の指導を行う。
4.停電時にハザードマップを確認するよう提案する。



解答:3



1.(×) 停電時には生命維持に関わる装置が最優先される。
2.(×) 緊急時に発電機の貸し出しを行える事業所はあるが、常時貸し出せるものではない。
3.(〇) 停電時に備え、用手換気の指導を行うことは適切である。
4.(×) ハザードマップは、自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図のことで、災害発生前に確認しておくものである。
第110回(2021年)



問題33:体性感覚はどれか。

1.視覚
2.触覚
3.聴覚
4.平衡覚



解答:2



1.(×)視覚は眼球を受容器とし、光が網膜上の感覚細胞を刺激することで生じる感覚である。
2.(〇)体性感覚とは、皮膚や筋肉、腱などにある感覚受容器によって伝えられる感覚である。皮膚感覚受容器は触覚、皮膚感覚を伝え、筋や腱、関節などにある深部感覚受容器は身体の運動や位置の変化を伝える。
3.(×)聴覚は内耳の蝸牛を受容器とし、音の振動が外耳道を通って中耳の鼓膜、耳小骨、内耳の蝸牛へと伝わることで生じる感覚である。
4.(×)平衡覚は身体の向きや傾き、動きを察知し、重力の変化に対応する感覚である。
第112回(2023年)



問題34:病室外のトイレまでAさんが移動するための適切な療養環境はどれか。

Aさん(24歳、男性)は急性虫垂炎の術後1日で、ベッド上で仰臥位になり右前腕から点滴静脈内注射が行われている。Aさんは左利きである。
病室外のトイレまでAさんが移動するための適切な療養環境はどれか。

1.履物はAさんの左手側に置く。
2.ベッド柵はAさんの右手側に設置する。
3.輸液スタンドはAさんの左手側に置く。
4.ベッドは端座位にAさんの足底が床につく高さにする。



解答:4



1.(×)ルート誤抜去防止のため、テンションのかかりにくい右側からの離床が望ましい。履物・輸液スタンドは右側に置く。
2.(×) Aさんは右手に点滴静脈内注射をしており、右側からの離床が望ましいため、ベッド柵は左手側に設置する。
3.(×)
4.(〇)端坐位時に足底が床につく高さにベッドの高さを調整するのが正しい。
第111回(2022年)



問題35:病棟で患者の口腔ケア改善に取り組むために担当チームを作った。 これは看護管理のプロセスのどれか。

1.計画
2.指導
3.統制
4.組織化



解答:4



1.(×) 口腔ケア改善のためのチーム作りは、看護管理の組織化のプロセスに該当する。 2.(×)
3.(×)
4.(〇)
第111回(2022年)



問題36:認知行動療法で患者に期待できる効果はどれか。

1.物事の捉え方のゆがみが修正される。
2.自ら催眠状態に導くことができるようになる。
3.過去の自分の態度についての自己洞察が深まる。
4.自分の状態をあるがままに受け入れることができるようになる。



解答:1



1.(〇) 認知行動療法とは、物事を解釈したり理解したりするクセを修正する認知療法と、適切な行動を学ぶ学習理論を統合した治療法である。期待できる効果としては、非合理的な信念や認知の歪みの置き換え、感情の安定などである。
2.(×) 自己催眠により意識的にリラックス状態を作り、自律神経のバランスを回復させる方法を自律訓練法という。
3.(×) 過去の自分の態度について自己洞察が深まることが期待できるのは、精神分析療法である。
4.(×) 自分の状態をあるがままに受け入れられる効果が期待できるのは、森田療法である。
第111回(2022年)



問題37:Aさんに生じている可能性が高いのはどれか。

Aさん(28歳、女性、美容師)はゴルフが趣味である。同居しているパートナーと1週前にゴルフに行った後から、顔面の紅斑、微熱、全身倦怠感および手指の関節痛が現れた。病院を受診したところ、全身性エリテマトーデス〈SLE〉(systemiclupuserythematosus)と診断され入院した。Aさんは看護師に「これまで病気をしたことがなかったので、驚いています」と話した。

バイタルサイン:体温37.4℃、呼吸数18/分、脈拍64/分、整、血圧110/60mmHg。
血液所見:赤血球260万/μL、Hb9.0g/dL、白血球7,600/μL、血小板18万/μL、尿素窒素16mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、CRP0.7mg/dL、直接Coombs〈クームス〉試験陽性。尿所見:尿蛋白(-)、尿潜血(-)。神経学的検査:異常所見なし。
12誘導心電図:異常所見なし。 胸部エックス線写真:異常所見なし。

1.心膜炎(pericarditis)
2.溶血性貧血(hemolyticanemia)
3.ループス腎炎(lupusnephritis)
4.中枢神経ループス(centralnervoussystemlupus)



解答:2



1.(×)白血球数(基準値4,000~9,000/μL)やCRP(0.14以下:mg/dL)などの炎症反応の上昇がなく、12誘導心電図や胸部エックス線写真に異常所見がないことから心膜炎の可能性は低い。
2.(〇)赤血球破壊による赤血球数(基準値400万~500万/μL)の低下、Hb(基準値12~15/μL)の低下、直接Coombs〈クームス〉試験陽性から、溶血性貧血の可能性が高い。
3.(×)尿素窒素(基準値8.0~22.0mg/dL)やクレアチニン(女性:0.47~0.79mg/dL)の上昇がなく、尿蛋白(-)であることからループス腎炎の可能性は低い。
4.(×)会話もできており、神経学的検査で異常所見なしであることから、中枢神経ループスの可能性は低い。
第112回(2023年)



問題38:看護のアウトカムを評価するために収集する情報はどれか。2つ選べ。

1.褥瘡発生率
2.患者の満足度
3.研修会の開催回数
4.新人看護師の離職率
5.退院指導の実施回数



解答:1、2



1.(〇)アウトカムとは達成目標や成果を指す。褥瘡の発生率や患者満足度などの患者に関する結果が該当する。
2.(〇)
3.(×)
4.(×)
5.(×)
第112回(2023年)



問題39:不妊症(infertility)について正しいのはどれか。

1.約6割は原因不明である。
2.検査に基礎体温測定がある。
3.治療の1つに不妊手術がある。
4.女性の年齢は治療効果に影響しない。



解答:2



1.(×)原因不明の不妊は全不妊症の10~25%を占めるといわれている。
2.(〇)基礎体温を測定することで、月経周期や排卵日の予測、排卵の有無など不妊症の原因検索や治療に欠かせない情報が得られる。
3.(×)不妊手術は、生殖腺を除去せずに生殖を不能にする手術のことで、不妊治療ではない。
4.(×)高齢であるほど妊娠が難しく、治療効果が低くなる。
第112回(2023年)



問題40:糸球体濾過量の推定に用いられる生体内物質はどれか。

1.尿素
2.イヌリン
3.ビリルビン
4.クレアチニン
5.パラアミン馬尿酸



解答:4



1.(×) 糸球体濾過量は、血清クレアチニン値、年齢、性別から推算される。
2.(×)
3.(×)
4.(〇)
5.(×)
第111回(2022年)



問題41:全身清拭時に皮膚に触れるタオルの温度で適切なのはどれか。

1.20~22℃
2.30~32℃
3.40~42℃
4.50~52℃



解答:3



1.(×)皮膚に触れるタオルの温度は40~42℃が適切である。準備している間に温度が下がるため、50~52℃の湯でタオルを絞るようにする。
2.(×)
3.(〇)
4.(×)
第112回(2023年)



問題42:訪問看護師が訪問介護の担当者に助言する内容で正しいのはどれか。

Aさん(76歳、女性)は1人暮らし。cerebrovascular disease脳血管疾患で右半身麻痺があり、障害高齢者の日常生活自立度判定基準はB-2である。週に2回の訪問看護を利用している。食事の準備と介助および食後の口腔ケアのため訪問介護を利用することになった。訪問介護の担当者は、Aさんのケアについて訪問看護師に助言を求めた。

1.健側に頸部を回旋させ食事の介助をする。
2.野菜は繊維に対し垂直に切って調理する。
3.歯肉出血がみられたら口腔ケアは中止する。
4.食事中はAさんの好きなテレビ番組を見せる。



解答:2



1. (×) 日常生活自立度判定基準はB-2であり、座位の保持が可能である。
2. (〇) 野菜は繊維を断ち切るよう、繊維に対して垂直に切る。
3. (×) 出血部分を刺激しないように口腔ケアを行う。
4. (×) 食事中のテレビ視聴は誤嚥のリスク因子となるため、テレビは消しておく。
第111回(2022年)



問題43:Aさんへのオリエンテーションの方法で適切なのはどれか。

Aさん(81歳、女性)は夫(86歳)と2人で暮らしている。高血圧症(hypertension)で内服治療をしているが、血圧のコントロールはできている。両眼に老人性白内障(senilecataract)があり、老人性難聴(presbyacusis)のために補聴器を使用している。認知機能は問題なく、日常生活動作〈ADL〉はほぼ自立している。
1年前から両眼の羞明、霧視が強くなり、視力が低下して趣味の編み物ができなくなってきた。また、家の中を移動するときに小さな段差につまずいたりドアにぶつかるなど、歩行時の転倒の危険性が増えた。Aさんは自宅での生活を安全に送りたい、趣味を続けたいという希望があり、10日間程度の入院で両眼の超音波水晶体乳化吸引術と眼内レンズ挿入術を行うことになった。入院当日、病棟の看護師がAさんに対してパンフレットを用いて手術前オリエンテーションを行うことになった。

1.耳元で大きな声で説明する。
2.Aさんの身体に触れてから話しかける。
3.窓際の明るい場所でパンフレットを見せる。
4.手術後の注意点はパンフレットに赤色の太い文字で書く。



解答:4



1.(×)補聴器を使用しているため、耳元で大声で説明するのは不適切である。
2.(×)Aさんは補聴器を使用しており、身体に触れて注意を引く必要はない。
3.(×)普通の明るさでもまぶしく、目を開けているのが辛いのが羞明であるため、窓際の明るい場所でパンフレットを見せるのは不適切である。
4.(〇)白内障では青系の光が混濁した水晶体を通らなくなるため、網膜に到達する光が赤・黄系の色だけになる。赤色の太字で注意点を強調するのは適切である。
第112回(2023年)



問題44:Aちゃんのオムツ交換における注意点について、入院に付き添う母親への看護師の説明で適切なのはどれか。

Aちゃん(2歳10か月、女児)は昨日から下痢と嘔吐を繰り返し、食事が摂れなくなったため、母親に抱かれて小児科外来を受診した。診察の結果、viral gastroenteritisウイルス性胃腸炎による中等度のdehydration脱水症と診断され入院した。
入院時、体温38.2℃、呼吸数36/分、心拍数136/分であった。3日前の保育所の身体計測では身長90cm、体重12.5kgであった。Aちゃんは、個室隔離での入院となり、持続点滴静脈内注射が開始された。排泄が自立していないため普段から紙オムツを使用している。

1.布オムツに切り替える。
2.使い捨て手袋は1日1回交換する。
3.オムツ交換後に石けんで手洗いを行う。
4.アルコール入りのおしり拭きで殿部の清拭を行う。



解答:3



1. (×) ウイルス性胃腸炎のため、使い捨てできる紙オムツのままでよい。
2. (×) 使い捨て手袋は、オムツ交換のたびに交換する。
3. (〇) オムツ交換後に石けんと流水で十分に手洗いを行う必要がある。
4. (×) 頻回の下痢でおむつかぶれを起こしやすい状態であり、アルコール入りのおしり拭きでは皮膚への刺激が強すぎる。ノンアルコールのおしりふきを使用し、汚れがひどい場合はぬるま湯と石けんで優しく洗うのが適切である。
第111回(2022年)



問題45:学校保健安全法で出席停止となる学校感染症のうち、第二種に分類されているのはどれか。


1.インフルエンザ(influenza)
2.細菌性赤痢(shigellosis)
3.ジフテリア(diphtheria)
4.腸チフス(typhoidfever)
5.流行性角結膜炎(epidemickeratoconjunctivitis)



解答:1



1.(〇)第二種はインフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1)を除く)のほか、百日咳、麻疹、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、風疹、水痘(みずぼうそう)、咽頭結膜熱(プール熱)、結核、髄膜炎菌性髄膜炎がある。
2.(×)細菌性赤痢は第三種に分類される。
3.(×)ジフテリアは第一種に分類される。
4.(×)腸チフスは第三種に分類される。
5.(×)流行性角結膜炎は第三種に分類される。
第112回(2023年)



問題46:職員数が300人の病院の看護師の働き方に関するマネジメントで、労働安全衛生法に基づいて規定されているのはどれか。

1. 1年以内ごとに1回、定期に心理的な負担の程度を把握するための検査を行う。
2. 8時間を超える夜勤の時は1時間以上の休憩時間を確保する。
3.生理日に就業が著しく困難な場合は休暇の請求ができる。
4.妊娠中は請求すれば時間外労働が免除される。



解答:1



1.(〇)労働安全衛生法に基づき、常時50人以上の労働者を使用する事業場に対し、医師、保健師等により毎年1回、定期的に心理的な負担の程度を把握するための検査[ストレスチェック]を実施することが事業者に義務付けられている。
2.(×)労働基準法に基づき、1日の労働時間が6時間を超える場合には少なくとも45分、8時間を超える場合には少なくとも1時間の休憩時間を与えることが義務付けられている。
3.(×)生理休暇については労働基準法に定められている。
4.(×)妊娠中の時間外労働の免除は労働基準法に定められている。
第112回(2023年)



問題47:肩峰があるのはどれか。

1.鎖骨
2.胸骨柄
3.肩甲棘
4.上腕骨
5.鳥口突起



解答:3



1. (×) 肩甲棘の外側先端部分、突起部分が肩峰である。
2. (×)
3. (〇)
4. (×)
5. (×)
第111回(2022年)



問題48:体温変化をとらえ、体温調節の指令を出すのはどれか。

1.橋
2.小脳
3.視床下部
4.大脳皮質



解答:3



1.(×)皮膚からの温覚入力を受け、体温調節の指令を出すのは視床下部である。
2.(×)
3.(〇)
4.(×)
第112回(2023年)



問題49:CO2ナルコーシスの症状で正しいのはどれか。

1.咳嗽
2.徐脈
3.浮腫
4.意識障害



解答:4



1.(×)CO2ナルコーシスは高二酸化炭素血症によって生じた中枢神経障害であり、症状として意識障害、頭痛、ふるえ、発汗などがみられる。
2.(×)
3.(×)
4.(〇)
第112回(2023年)



問題50:糖尿病(diabetesmellitus)の急性合併症はどれか。

1.足壊疽(footgangrene)
2.脳血管疾患(cerebrovasculardisease)
3.糖尿病網膜症(diabeticretinopathy)
4.ケトアシドーシス昏睡



解答:4



1.(×)足壊疽などの足病変は、糖尿病の慢性合併症である。
2.(×)脳血管疾患は、糖尿病の慢性合併症である。
3.(×)糖尿病網膜症は、糖尿病の慢性合併症である。
4.(〇)ケトアシドーシス昏睡は、糖尿病の急性合併症である。急性合併症はほかに、高浸透圧高血糖症候群がある。
第112回(2023年)



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