【マンガ】ナース専科が調べてみたでも取り上げた、2025年問題。超高齢社会を迎えるにあたって、医療機関の機能分化・在宅医療が進む今、医療のあり方、伴い看護師の働き方も変化していこうとしています。新卒看護師は、今、何を考えて職場選びをしているのでしょうか?
地域包括ケアを提供している医療法人社団福寿会 赤羽岩渕病院に、今年新卒で入職した影山さんにお話を伺ってきました。影山さんが、地域包括支援病院を最初の職場に選んだ理由とは…?
本日お話を伺ったのは…
影山さん
医療法人社団 福寿会 赤羽岩渕病院(東京都北区)
東京都北区を中心に地域包括ケアを提供している医療法人社団福寿会傘下の病院(50床)。グループ内には 赤羽岩渕病院のほか、クリニック・訪問看護・居宅介護・デイケア・老健・グループホーム・訪問リハ・通所リハなどさまざまな施設・サービスを抱えている。
新卒で、大きな総合病院ではなく、地域包括ケアを提供する病院を選ばれた理由をお伺いしてもよいでしょうか?
影山さん:私は、もともと地元の岐阜県で准看護師をやっていたんです。それで働きながら正看護師の資格を取って、そして就職活動の時は、最初はやっぱり市立の総合病院を受けました。 でも面接で、その病院の特色を言うことができなくて…すごく正直に言うと、総合病院ってどこも一緒に見えて「結局は全部同じじゃないの?」って、思っちゃったんですよね。それで、「あれ、私は本当に総合病院で急性期に関りたいのかな?」って、ちょっと立ち止まっちゃったんです。
「何がしたいのか・・・よく、考えてみました」
でも考えれば考えるほど、急性期って医師がやることが多いような気がしてきてしまって…それで、看護師しかできないことって何だろうって改めて考えたときに、やっぱり退院支援とか、患者さんが自宅に帰られるときに何が必要かとか、そういう方面じゃないかなと思いました。それは、医師は考えないよなって、思ったんです。
どうせなら看護師の役割が重要で、より価値を出せる働き方をしたい、だからやっぱり在宅系のことをやりたい、病院だったら患者さんの退院後まで見えるところがいいなって思い始めたときに、合同就職説明会で赤羽岩渕病院を知りました。説明会で話を聞いて、東京にはこんなところがあるのかと思って(笑)岐阜にも地域包括支援“病棟”はありますが、あくまで病院内の一部であって、地域包括支援“病院”はないんです。
これから病院も減っていくし、今まで以上に在宅の重要性は増していくと思います。そう考えると、専門的な看護師よりも全体を看られる看護師がこれからは必要とされると思うんです。だから、機械に頼らないで「この人危ないかな」と気付けるようなフィジカルアセスメント面を、1年目から学びたかった。赤羽岩渕病院は小さい病院ですが、それを学ぶには最適な環境だと思うんです。
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