• 公開日: 2024/7/31

【第114回看護師国家試験対策】過去問チャレンジ!「地域・在宅看護論」編

ここでは看護師国家試験の過去問3年分から、「地域・在宅看護論」に絞った問題から10問ピックアップしました!国試対策としてぜひチャレンジしてみてください。なお、問題の詳しい解説は2ページ目で確認できます。ぜひ活用し理解を深めましょう。




第1問

気管切開下で人工呼吸器を装着している利用者に対して、訪問看護事業が災害に備えて行うことで適切なのはどれか。

  1. 人工呼吸器の予備の回路を預ける。
  2. 災害時の個別支援マニュアルを作成する。
  3. 医療機関から非常用の人工呼吸器を借りる。
  4. 事業所内に利用者が避難できる場所を確保する。

 
解答

2

第2問

Aさん(80歳、女性)は1人暮らし。congestive heart failureうっ血性心不全で臥床して過ごすことが多い。訪問看護師が訪室すると、Aさんは体温37.6℃、口唇の乾燥はなく、体熱感があるが手足が冷えると言って羽毛布団を肩まで掛けている。室温30℃、湿度65%、外気温は32℃、冷房設備はあるが使っていない。 このときの訪問看護師の対応で適切なのはどれか。

  1. 羽毛布団を取り除く。
  2. 冷房設備で室温を調整する。
  3. 頓用の解熱薬を服用してもらう。
  4. 直ちに経口補水液を飲むよう促す。

 
解答

2

第3問

Aさん(65歳、女性、要支援1)は1人暮らし。chronic heart failure慢性心不全で定期的に外来受診していた。下肢の浮腫と息切れを自覚し、心不全の増悪があると診断されて入院となった。入院治療によって、両下肢に軽度の浮腫はあるが歩行による息切れは消失し、退院することになった。Aさんは退院後の生活について「近くのスーパーに歩いて買い物に行くのが楽しみですが、息切れが心配です。何か気をつけたらよいですか」と病棟看護師に話した。退院後、heart failure心不全の増悪を予防する目的で訪問看護を週に1回利用することになった。Aさんは夕方に下肢の浮腫が悪化するのを気にしており、訪問看護師に助言を求めた。訪問看護師のAさんへの助言で適切なのはどれか。

  1. 「靴は大きめのサイズを選びましょう」
  2. 「外出時は弾性ストッキングを履きましょう」
  3. 「下肢の中枢から抹消にマッサージしましょう」
  4. 「就寝時には湯たんぽを身体から2、3cm話して離して置きましょう」

 
解答

2

第4問

Aさん(85歳、男性)は1人暮らしで判断能力が不十分である。4親等以内の親族はいない。訪問看護事業所におけるAさんの情報管理で適切なのはどれか。

  1. 成年後見人にAさんの訪問看護計画を説明する。
  2. 地域の民生委員にAさんの経済状況を知らせる。
  3. Aさんの訪問記録を電子メールに添付して援助者間で共有する。
  4. 新たなサービスの利用を検討する他の利用者にAさんのケアプランを見せる。

 
解答

1

第5問

Aちゃん(6歳、男児)は父親(50歳、会社員)、母親(48歳)、姉(11歳)と4人で暮らしている。Duchenne〈デュシェンヌ〉型筋ジストロフィー(Duchennemusculardystrophy)で身体障害者手帳(肢体不自由1級)が交付されている。喀痰吸引、胃瘻による経管栄養が必要で、訪問看護を週に2回利用している。まばたきの回数で「はい」と「いいえ」の意思表示はできるが、視線や上肢の動きには誤動作もあり、構音障害もあるため家族以外では意思の判断が難しい。また、手指での細かい操作はできない。Aちゃんは次年度から姉と同じ小学校の特別支援学級に通い、通常の学級の児童と交流の予定がある。 Aちゃんが小学校に入学して6か月が経過した。小学校への送迎は母親が行っており、学内での喀痰吸引や経管栄養の注入は小学校に配置されている看護師が行っている。Aちゃんは体調も安定しており、小学校での生活にも慣れてきた。Aちゃんの母親は「夫は朝早く出勤し、長女もまだ小さく、Aを小学校に連れて行くまで忙しくて大変です」と訪問看護師に話した。訪問看護師は保健所の保健師に相談し、Aちゃん宅で家族も含めてAちゃんが利用できる支援サービスを検討することにした。 Aちゃんと家族に利用を勧める支援サービスで適切なのはどれか。

  1. 児童発達支援
  2. 重度訪問介護
  3. 放課後等デイサービス
  4. 短期入所〈ショートステイ〉

 
解答

2



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第6問

Aさん(70歳、男性)は神経因性膀胱 neurogenicbladde のため、膀胱留置カテーテルを挿入し在宅療養を開始することになった。Aさんが行う膀胱留置カテーテルの管理で適切なのはどれか。

  1. 外出前に蓄尿バッグの尿を廃棄する。
  2. カテーテルは大腿の内側に固定する。
  3. 蓄尿バッグに遮光カバーをかぶせる。
  4. カテーテルと蓄尿バッグの接続は外さない。

 
解答

1

第7問

指定訪問看護ステーションについて正しいのはどれか。

  1. 看護職員以外は配置できない。
  2. 緊急時用の薬剤の保管が義務付けられている。
  3. 訪問看護指示書に基づいて療養者のケアを行う。
  4. 従事する看護職員は5年以上の臨床経験が必要である。

 
解答

3

第8問

Aさん(55歳、男性)は筋萎縮性側索硬化症(ALS)で、経口摂取と胃瘻による経管栄養を併用し、在宅療養することになった。Aさんと家族介護者への指導内容で適切なのはどれか。

  1. 水分は経口による摂取とする。
  2. 経口摂取中は頸部前屈位とする。
  3. 経管栄養剤以外の注入を禁止する。
  4. 注入時間に合わせて生活パターンを変更する。

 
解答

2

第9問

Aさん(78歳、女性、要支援1)は1人で暮らしており、認知機能や嚥下機能の低下はない。訪問看護師は、内科と整形外科から朝2種類、夕3種類の合計5種類の内服薬が処方されていることを確認し、夕方に飲む薬だけが減っていることに気付いた。訪問看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。

  1. どの薬を何時に内服しているのかを聞く。
  2. 服薬用のゼリーを用いて内服することを勧める。
  3. 1日に5種類の薬を内服する必要があることを説明する。
  4. 介護予防訪問介護を利用して服薬の介助を依頼することを勧める。

 
解答

1

第10問

Aさん(65歳、男性)はうっ血性心不全の急性憎悪で入院し、治療を受けて自宅に退院した。退院後は月1回の外来通院、週1回の訪問看護で生活指導を受け、血圧、体重、労作時の自覚症状について日誌に記録することになった。初回訪問時、Aさんは訪問看護師に「庭で野菜を作るのが趣味です。野菜作りの作業をしていると夢中になって時間を忘れてしまいます」と話した。訪問看護師のAさんへの助言で適切なのはどれか。

  1. 「室内で安静に過ごしましょう」
  2. 「野菜を作るのはやめて他の趣味を見つけましょう」
  3. 「作業の後は30分以内に2L以上の水分を補給しましょう」
  4. 「日誌の記録をもとに自分で作業量を調整できるようにしましょう」

 
解答

4



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