高額とは言えない、看護師の給与
「看護師は給料高くていいよね」と言われて、ムッとした経験がある方は少なくないのでは?
その業務量・質に対して、看護師の給与は、決して高いとは言えません。
看護師の給与内訳をみると、大部分を占めているのは夜勤手当や残業代。
手当が占める割合が多い一方、基本給は低めという傾向があります。
実はこの基本給の高低によって、年収や生涯賃金がガラリと変わることをご存知でしょうか。
ここでは、基本給が看護師の給与全体に及ぼす大きな影響について、詳しく見ていきます。
基本給が給与・手当に及ぼす影響
賞与・退職金
「基本給×○ヶ月分」と算出されることが多いボーナス。
そう、基本給の額次第でボーナスの高低は大きく左右され、年収に影響を及ぼします。
例えば、手当を含めた月給は同額でも、基本給が18万円の病院と23万円の病院があるとしましょう。
どちらの病院も賞与が「基本給×4か月分」で算出されると仮定すると、賞与の差額は20万円。
およそ月給1ヶ月分ほどの差が生じます。
また、退職金の計算方法は職場ごとに違いますが、基本給をベースに、勤続年数などを掛けて算出されることが多いようです。
基本給は、月々の給与額だけではなく、一生で稼ぐ生涯賃金にも大きく影響を及ぼすことが分かります。
残業手当
残業代は、基本給を1か月あたりの労働時間で割った「基本時給」に、1.25(職場によって違うことも)を掛けて算出されます。例えば基本給が23万円で1ヶ月の労働時間が160時間なら、基本時給は1438円。
そこに1.25を掛けると1798円になり、月10時間残業した場合、残業代は1万7980円になります。
一方、基本給が18万円で同じ時間残業した場合の残業代は、1万4060円。
同じ時間残業しても、基本給が高い人と低い人とでは、残業代に少なからず差が出ます。
出産・育児関係の給付金、傷病手当
出産・育児に際して受け取れる給付金や、病気などで就業不能になった場合に支給される傷病手当にも、基本給の額が影響します。
出産・育児の給付金、傷病手当ともに、算出する際は、基本給・資格手当・交通費・残業代などを含む月給の総支給額をベースに計算されます。
上で見たように、基本給が高ければおのずと残業代も高額になり、総支給額がアップ。
基本給の高低は、出産や育児、病に倒れた時など人生の節目にもらえるお金の額も左右するのです。
基本給が高い職場の探し方
年収や給付金の額まで考えると、手当があまりつかなくても、基本給が高い職場は、長い目で見てメリットが大きいと分かっていただけたでしょうか。
ただ、基本給が高い職場を自力で見つけることは意外と大変です。なぜなら、多くの職場は給与の内訳を公表しておらず、基本給も手当も全て含めた「月給」として表記しているから。
どうしても知りたい場合は、その職場に問い合わせれば教えてくれるかもしれませんが、給与の話題はさすがに聞きづらいですよね・・・。
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