転職すべきは、出産前?出産後?
弊社が現役の看護師を対象に行ったアンケートによると、前職の離職理由第1位は「家庭の事情の変化」。
中でも最たる事情は、妊娠や出産ではないでしょうか。
十数時間に及ぶ夜勤が母体に与えるストレスは計り知れず、出産後に育児と両立しながら働けるかと聞かれれば、そんな職場はまだ少ないのが現状です。
妊娠・出産を機に、より負担なく働ける職場への転職を考え始める方が多いことも納得できます。
では、出産前と出産後、どちらが転職に適したタイミングであるのか、ご存知ですか?
早め早めが吉!余裕ある転職を
転職に適したタイミングは、出産前、さらに言うなら妊娠前です。転職活動には時間と体力、そして根気が必要です。妊娠中・育児中に、自分の希望と合う病院を探し、面接をこなしていくのは想像以上に大変でしょう。
いざ入職した後も、慣れない環境で初対面のスタッフに囲まれ、新しく仕事を覚えていくことに心身は少なからずストレスを感じると思います。また、次で解説しますが、妊娠後に転職した場合、在職期間次第では出産後の育児休暇が取得できない可能性も。
「将来子供が欲しいけど、今の職場は子育て支援が整っていない」という方は、育児に理解がある職場へ、妊娠前に転職しておくことをおすすめします。そして、しばらくは看護に専念し、まじめな仕事ぶりを周囲にアピールしておくことで、出産前の休職・産後の復職ともにスムーズに進むはずです。
育児休暇の取得条件に注意!
育児休暇は原則として「1歳未満の子を養育している会社員・労働者に与えられるもの」と定義されています。
子供が生まれたら誰でも取得できるように思えますが、実は、以下2つの条件を満たさなければ取得できない場合が多いようです。
- 同一事業主に引き続き1年以上雇用されている
- 子が1歳に達する日を超えて、引き続き雇用されることが見込まれる
妊娠してからの転職では、出産までに働ける期間はどんなに長くても10か月。
勤続1年以上という条件を満たしていないため、育児休暇を取得できない可能性があります。
ただし、「勤続○年以上」という規定は必ずしもすべての職場で定められているわけではないので、まずは一度規約等を確認してみましょう。ご自分のためにも、そしてお腹の赤ちゃんのためにも、妊娠は計画的に。