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ルート確保についてアドバイス頂きたいです!
穿刺後、内筒・外筒に逆血確認し、外筒のみを血管内へと進めますが、この外筒を進める際に抵抗があり、進まず失敗することがあります。逆血確認で失敗することはないです。進める際の角度を浅くしたり、テンションをかけながらを意識したりしていますが、何が原因なのか分からずにいます。
新人は経験を積むのが一番とは思いますが、早く確実なルート確保が出来るようになりたいのでアドバイスをおねがいします!!
逆血があるのに失敗するのはなぜ?
■血管選びはとても重要
逆血があるから大丈夫でないし
逆血があるから失敗じゃないってわけではないです。抵抗があって外筒が進まないのはきちんと血管内に入ってないから。
どこかしら血管の壁にぶつかったりしているはずです。
血管の選び方は問題ありませんか
外筒がしっかり血管内に入ってなかったり、血管が固いと進まない可能性があります。
外筒が進まないならば、その場所で血管壁にあたっていたり、血管が硬く蛇行していたりするのも原因かと思いました。ちょっとした深さや角度の違いでもなるかと思います。無理に進めると漏れた経験が私もあります。
挿入位置の場所では血管に入っているかもしれませんが、先端の長さまで計算してできるだけ蛇行がなく硬くない血管を探すようにしておりました。
■逆血確認後もう少し針を進めてみて
逆血があっても、針先の斜めになってる部分(わかりますかね?)が全部血管内におさまらないと外筒は進まないので
逆血を確認したら、少し寝させて血管に沿うように少し進めてから外筒を進めるとよいと思います。
一つの原因として、内筒は血管内に入っているけど、外筒がまだ血管内に入ってない場合が考えられます。
逆血を確認した後、血管を突き破らないようにもっと角度を倒してあと3ミリ進めてから外筒を押し込んでみてはどうでしょう。
■様々な先輩ナースのテクニックを伝授
外筒を進めるときに血管の走行に沿ってないのでは?
慣れないうちはどうしても真上から血管を見がちですが、もっと立体的に捉えた方が分かりやすいですよ。
刺入時には針先をどこに置くかをイメージして刺入部を決めましょう。
それだけでだいぶ成功率は上がると思います。
私は逆血確認したら
1、内筒を持ち上げる気持ち(アップテンション)で血管に沿って進める
2、外筒を進めるのではなく、内筒を少し抜く
3、それでも逆血が来るなら内筒も血管内に入ってると判断。来ないなら内筒を戻して更に進める
ちょいとアウトローな方法ですが、自分は確実に入ってると思えば、逆流防止弁のついてる留置針なら、内筒を抜いてソフトな外筒だけにして、チュービングする感じで入れることがあります。突き刺す心配がないですから。
逆に突き刺しで血腫になったときは、外筒を抜いて、内筒を逆流があるところまで引き、そこからわずかに角度を変えてチュービングしてことなきを得ることもありです。
針の細さでの血管の穴は、多くはすぐ塞がります。水分補給程度の輸液なら、落とし始めをゆっくりすれば、リカバリー可能ですから。
血管に弾力があり外筒の硬さだけでは血管に押し込めなくて。外筒が中で折れてしまう事があります。穿刺して逆血を確認したら、針先分だけ引っ込めて内筒の硬さも利用して押し込むとスムーズにです。血管確保の仕方は患者によってケースバイケースな事も多いので頑張って下さい。
■潔く他の血管を探す
1ミリ以上の静脈は逆流防止弁がついています。そこに当たったのではないでしょうか?無理に押し込もうとすると損傷してしまうので、自分は新たな箇所に刺し直します。
逆に血管内でぐりぐりすると痛いですしもれる原因にもなりますのですぐ抜いて別の血管を探すのもいいかと。
一度抜いた内筒を戻す動作は「お勧めしない」ではなく「すべきではない」と思います。戻すことで外筒の損傷や離断に繋がる可能性があり、医薬品医療機器総合機構からも同様の行為をしないよう注意喚起がなされています。
■先輩ナースにアドバイスをもらおう!
機会があれば先輩に手技を見てもらってアドバイスをもらうと、よりよいと思います。
血管が蛇行してるとか、理由はひとつじゃないと思う
その時手技を見てもらってだめだったらどうしてダメだったのか聞いてみれば?
私はクリニックですが、留置針になれてない看護師の場合は実際に自分に刺してもらい、角度や、位置をアドバイスします。ここで聞くより先輩に見てもらうとか、先輩の腕を貸して頂き、実際にアドバイスをもらうとかされた方が良いと思います。実際に見ないと何が原因かのアドバイスもできないし、経験する度に余計な指の力も抜け、しっかり血管に入ったかは感覚でわかるようになってきます。
■参考文献もチェック!
ルート確認については「一気に上級者になるための麻酔科のテクニック」という本が参考になるかと。。。
リンクは貼りませんが、「点滴のやり方」部分だけの電子書籍もあります。ブログもあり、YouTubeに動画もあります(見にくいですが)
YouTubeの、川西式 熱血点滴講習という動画オススメです !
関連トピック:「
【新人】ルート確保について!
」
イラスト・なしま