【母性】Aさん(36歳、2回経産婦)は正常な妊娠経過で、妊娠37週2日に2,600gの児を正常分娩した。分娩の所要時間は3時間40分、出血量は250ml、会陰裂傷はない。産褥5日目。Aさんは「この子は上の子たちに比べて小さく、母乳を吸う力も弱く、授乳後に母乳が残った感じがします。授乳回数は1日10回ぐらいで、夜中は2回くらい授乳しています。今後どうしたらよいでしょう」と話す。児の体重は2,530gである。
Aさんへの対応で適切なのはどれか。
1.「授乳を3時間ごとにしましょう」
2.「このままの授乳で様子をみましょう」
3.「母乳を飲ませた後にミルクを飲ませましょう」
4.「おっぱいがすっきりするまで授乳後に毎回搾りましょう」
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)体重は回復してきているので、授乳回数を増やさず、児が欲しがったら授乳することを続ける。
2.(○)体重は回復してきているので、授乳回数を増やさず、児が欲しがったら授乳することを続ける。
3.(×)現在のところ児の体重は回復してきているので、児にとって母乳で栄養は足りており、ミルクで補う必要はない。安易にミルクで補ってしまうと、児は母乳を欲しがらなくなってしまう。
4.(×)定期的に授乳できていて、乳房に強い緊満などがなければ搾乳する必要はない。