• 公開日: 2014/1/25
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2008年度(第97回)看護師国家試験 過去問題 午後問題63

【老年】Aさん、68歳の女性。71歳の夫と長男夫婦、95歳の寝たきりの義母の5人暮らし。3か月前に脳出血を発症し、入院治療を経て自宅に退院した。嚥下障害のため胃ろうを造設し、頻回に口腔内吸引が必要である。排泄はおむつを使用している。Aさんの介護認定は申請中で、介護には主に夫が行う予定である。要介護5の義母の介護は長男の妻が行い、週1回の訪問看護と入浴サービスを利用している。その後、夫は介護に慣れてきたが、疲労を感じ始めている。長男の妻も家事と義母の介護で疲労が目立つようになった。訪問看護師は夫から「妻の介護で自分も疲れてきたが、嫁も体調が良くないようで心配だ。うちは二人も介護しているので大変だ。他に利用できるサービスはないか」と相談を受けた。

利用を勧めるサービスで優先度が高いのはどれか。

  1. 住宅改修

  2. 配食サービス

  3. 義母のショートステイ利用

  4. Aさんへの電動車いすの貸与

―――以下解答―――









(解答)3  

<解説>

1.(×)介護者に蓄積された疲労への対応としては優先度が低くなる。

2.(×)介護保険サービスではない。

3.(○)長男の嫁が一時的に介護から解放されることによって心身ともにリフレッシュし、介護に対する新たなモチベーションにつながることが期待できる。

4.(×)要介護度によっては介護保険サービスとして利用できない。

関連記事

看護知識

ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング