【老年】Aさん(80歳、女性)は、数年前から腰痛に悩まされ、腰部脊柱管狭窄症と診断されている。他に疾患はない。ADLは自立しているが、歩くと腰が痛むため活動は控えがちである。Aさんは夫と死別して1人で暮らしている。娘が1人いるが子育てのため、娘は毎日は手伝いに来られない。Aさんの腰痛は治療で改善し、外出や家事もできるようになった。Aさんの娘から「母ができるだけ自立して暮らし続けられるように、今何をしたらよいでしょうか」と外来看護師に相談があった。
Aさんの娘への外来看護師の助言で適切なのはどれか。
「娘さんが、毎日様子を見に来られてはいかがですか」
「車椅子が使えるように住宅を改修してはいかがですか」
「Aさんがなるべく外で楽しめる機会を持つといいですよ」
「家政婦さんを雇って、家事を手伝ってもらうといいですよ」
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)子育て中の娘が毎日Aさんの様子を見に行くのは困難である。
2.(×)AさんのADLは自立しているので、車いすや住宅改修の必要性は薄い。
3.(○)AさんのADLを維持して行くには、活動量を増やすことが大切である。Aさん自らが進んで外出し、楽しめる機会をつくっていくことが大切である。
4.(×)AさんのADLは自立しているので、家政婦に家事を手伝ってもらう必要性は薄い。