「今の病棟での看護は自分に合っていないかも…」そんなふうに思うナースは意外と多いかも。
すっごく忙しいイメージの急性期。ゆったり患者さんに向き合えそうな慢性期。同じ病気でも看護する時期が違えば、看護だけじゃなくナースライフもガラッと違いが出るみたい。
もし他の病棟や病院で働くなら、どんな病期の患者さんと向き合いたい?どんなナースライフにしたい?
そこで、今回のテーマは急性期と慢性期どちらを経験して、どんな特徴ややりがいがあるのか。それぞれの経験者ナースの聴いてみましょう。
急性期or慢性期の選択はナースライフを大きく変えるかも
ナース専科調べ(2020年6月27日/有効回答数:199)
急性期と慢性期の経験者はほぼ同じくらい。それぞれにやりがいや学ぶことを見出しているナースが多いよう。その一方でそれぞれの病期ならではの辛さもあったり…
働き方やライフスタイルにも影響があるという声もあるから、経験者ナースの語るメリットやデメリットに注目!
急性期経験ナースはどう思っている?
急性期は分かりやすくてやりがいあり!
患者さんの変化が分かりやすく、状態が悪かった患者さんが歩けるようになったり退院したりと嬉しいことが多い。
ケアしたことがよかったのか、改善が必要なのかが比較的すぐに患者さんに現れるので、ケアのしがいがあります。
急性期を経験していれば大体のところで経験を活かすことが出来る。
優先順位を考えて働けるようになったことです。
救急で働くと急変対応やアセスメント能力が身につくので楽しい
なんと言っても忙しい急性期
自分にはあっているが、ゆっくりじっくり関われていない。
ずっと緊張した状態で勤務するため仕事後もなかなかオフにできない
急性期は、仕事に追われていて、自分に余裕がなかった。
急変が多く、処置も多い。定時に帰れない。
退院支援などの経験や退院などの経験が乏しいのが欠点
慢性期経験ナースはどう思っている?
時間をかけて向き合えるのは慢性期ならでは
患者さんの訴えや話をゆっくり傾聴できることがよい
コミュニケーションを取りながら、個別性のある援助・指導ができるので。
時間に余裕がありインシデントがおこりにくい
急な入院がないので時間で帰れて仕事と家庭の両立ができるのがメリットだと思います。
難病患者がほとんどを占めているので、リピーターが多く、看護を通してその人の人生に関わらせて貰っている気がする。
急変や技術には少し弱いかも…
新人から慢性期にいくと、経験が積めないから急変の時に困る。
状態変化もあまり無い為採血やルートキープなどの基本的な看護技術は上がるどころか低下した
急性期と違って、決まった型(治療手順)があるわけではないので、その人に合ったケアを悩みながら模索していくことが多く、最良のケアが分かりづらい。
イラスト・まえかわしお