編集部セレクション
  • 公開日: 2019/8/11
  • 更新日: 2019/9/17

ルート確保はセンス?それとも練習?コツを教えて!

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のお悩み 

4月から看護師となりました。 先日、模型でのルート確保練習(1回のみ)が終了し、先輩の腕をお借りして初めて実際にやりました。
1度目は数ミリのズレで、2度目3度目は血管上ではあったようですが、逆血がありませんでした。
4度目でやっとできましたが、あまり出来たという実感なく終了してしまいました。
その後、日にちを空けて再度、自分の腕でも行いましたが、今度は失敗してしまいました。
なにが間違っていたのか、私も先輩もしっくりこないまま終了してしまいました。

動画や本、ネットなどでコツをいろいろ見たり、先輩の手技も見させていただきましたが、逆血もないということは、血管への針刺しのイメージがあまりできてなく、ズレがあるためでしょうか?

 

新人看護師、ルート確保の試練

■ひたすら実践すること!

私は先輩に回数をこなして慣れるしかないと言われました。

技術は理屈ではなく実践で習得するもの。 出来るようになろうとする努力はとても大事ですが、出来たときの感覚、イメージをしっかり叩き込んで患者に実施するときに少しでもレベルアップ出来ているように励んで下さい。

ルート確保はセンスもあるとおもいますが、ほとんど経験だと思います。 自分がここなら!って所にさす!それでいいと思います

■練習するときには…

何度も何度も先輩にさすのが一番です。感覚は自分で覚えるしかないのでね。

患者さんに穿刺するまでに、何人もの先輩の腕を借りて練習してもらいました。
それぞれ血管に個性があるので、色々な人で練習させてもらいましょう。

■血管選びが大切

血管が太くても、いわゆる逃げるタイプや内腔が細いタイプは難しいですが、とにかく感触を覚えることです。

状態の悪い人だとしっかり入っていても逆血がない場合もあります。 ベテランの師長でさえ逆血しません。

自分が後輩指導や研修医指導で話すことは、まず血管を探して地図を描いてもらいます(自分の腕を提供してです)。血管を探す能力は当然必要なので。

■ルート確保のコツ!

翼状針の場合は針先全部挿入せず3分の2くらいの所で固定してます。入れすぎて血管を突き破ってしまう場合もあるので…

逆血ない=血管に入ってない。または駆血が弱い場合かな…? 駆血し直して、少し針先を5mmほど戻して抜いてしまわずに再度穿刺を試みます。 先程の穿刺が浅かったらもう少し角度をつけて皮膚少し引っ張り気味にして再穿刺します。 逆血がきたら入ってます。

針を刺す時に、皮膚ごと血管をちょっと引っ張んないと「滑る」というかつるんとズレて行っちゃいませんか? その辺りを気をつけて刺していけば逆血くると思います

大事なことは、テンションをかけること、刺入角度、針先をどこに置くのかイメージすること(血管によっては必要)、血管を探せることかなぁと個人的には感じます。

刺すことばかりにとらわれず、駆血帯を巻く位置、強さ、腕の高さ、向き、クレンチング(採血の場合は検査値に影響があるからダメですが)なども重要なポイント。しっかりと血管を怒張させること。

私が新人さんに指導するとき、特に意識してもらっているのは、血管に対して自分の体が正面に来るようにすることです。そうすれば比較的まっすぐに穿刺できます。

 

関連トピック:「 ルート確保で逆血もなく自信がないです。
イラスト・なしま

関連記事

看護知識

ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング