まなび
  • 公開日: 2019/3/14
  • 更新日: 2019/7/16

名前はポップ。でも大事な薬のひとつ、新鮮凍結血漿(FFP)って何?

新鮮凍結血漿(FFP) 読み方:しんせんとうけつけっしょう(えふえふぴー)
 

新鮮凍結血漿(FFP)とは

ヒト血液に血液保存液 (CPD液) を混合し、白血球のほとんどを除去し分離した新鮮な血漿を凍結したもの。

血液保存液 (CPD液)とは?

  1. クエン酸ナトリウム水和物
  2. クエン酸水和物
  3. ブドウ糖
  4. リン酸二水素ナトリウム

効能または効果

血液凝固因子の補充。
  1. 複合性凝固障害で、出血、出血傾向のある患者又は手術をおこなう場合
  2. 血液凝固因子の減少症又は欠乏症における出血時で、特定の血液凝固因子製剤がないか又は血液凝固因子が特定できない場合

用法および用量

容器のまま30~37℃で融解し、ろ過装置を具備した輸血用器具を用いて、静脈内に必要量を輸注する。 以前は「融解後3時間以内に使用」とされていたが、2018年9月に変更。

「融解後は直ちに使用すること。直ちに使用できない場合は、2~6℃で保存し、融解後24時間以内に使用する こと。」

となっている。 通常、使用量は1日200~400mL、重篤 (ショック、敗血症など) の場合は800mLまでを基準とする。ただし、年齢及び症状に応じて適宜増減する。      

輸血速度

成人の場合は、通常、最初の10~15分間は1分間に1mL程度で行い、その後は1分間に5mL程度で行うこと。 なお、輸血中は患者の様子を適宜観察すること。

貯法・有効期間

-20℃以下で貯蔵すること。 有効期間は、採血後1年間とする (採血年月日及び最終有効年月日は、製剤ラベルに表示)。 融解する際に、黄色ないし黄褐色の液剤となり、脂肪により混濁することがある。400mL由来の本剤には、約0.9g (38mEq) のナトリウムが含まれている。   参考リンク:日本赤十字社

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