ある患者さんとの出会いを通して、これまでの看護観が大きく変わったという経験はありませんか?今回は、自分よりも若い患者さんとの関わりを通して看護観が変わったという、み さんのエピソードをご紹介します。
もし、自分がその患者さんやその恋人だったら…
突然の交通事故で、自分より若い患者さんが脊髄損傷になり入院。
その人はまだ予後を知らず、看護師の私に、ライフイベントについて夢をたくさん語ってくれました。 結婚や出産…色んなライフイベントをこれからどうしていくか悩んでいる時期で、自分と重なる部分がたくさんありました。
自分がその患者さんだったら、あるいはその恋人の立場だったら、私は一体どうするのだろうか…その方と関わることで、毎日毎日考えさせられました。
寄り添う看護を提供するために
今まで関ってきた患者さんはご高齢の方が多く、人生の先輩、さまざまなライフイベントを経験してきた人たちでした。
自分と同世代の患者さんと初めて関ることで、もしかしたら今まで、患者さんの人生について、その人や周りの人がどうなっていくのか等まで深く考えたことがなかったのかもしれないと感じました。自分より若い、骨髄損傷の患者さん。この方との出会いで、自分が患者さんやその家族の立場に立って考え、寄り添った看護がしっかりと提供していく、ということを改めて考えさせてもらいました。
看護師は、人生が大きく代わる現場に立ち会う職業です。
時には辛く感じてしまうこともありますが、様々な患者さんと出会うことで、看護師としてより成長できるということを思わせていただけた、みさんのエピソードでした。