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今の病院に就職して7ヶ月過ぎたところ。それまで、急性期の病棟で働いてました。 ずっと呼吸器の勉強をして、吸引のテクニックも講習会などに参加して身につけた。
今の病棟は、吸引が苦手なスタッフが多く、吸引を依頼されるケースが増えてきた。 そんな話を病棟主任にしたら、『気管内に入るか、入らないかは運だから仕方ないよね~』
気管内に入りにくい患者の吸引で、HITさせるのは運なの?!技術力なの?!
気管内に入らないなら、ハッフィング、スクイージング、ドレナージとかあるよね?!
私は運ではないと思うのですが…皆さんはどう思いますか?
気管内吸引、必要なのは運!?
■そんな馬鹿な…
患者だったら、運で看護されるのはヤダ~
運ではないと思います。技術ではない、看護技術って…。
運では無く、解剖を知った上でどんな体位でどのように吸引するか、科学的な技術です。 まずは肺雑音を聴き、どこに痰があるかを確認しましょう。
当然、運ではありません。根拠のある看護技術です。私達は根拠なく患者さんに看護してはいけないですよね。 この時代での主任レベルの方がいう言動とは思えないですね。
■技術以外の要因も、あるにはあるんじゃ…?
運ではなく勘。知識、技術、そして経験から得られた統計学的な判断力。
運ていうか、相性? この人ヒットしやすいわって人とそうでない人がいて、看護師によってもヒットしやすいと感じる患者が違うので。
なかなか入らない人もいるからな~。 運と言えば運かもしれないが、技術向上をめざして今日も臨床に向かいたいものですね。
自分でコントロールできる知識や技術がベースにあるけれども、自分でコントロールできない要因も関連しているでしょう。 だからこそ、自分でコントロールできる部分を高める必要があるのではないでしょうか。
■現場は「運」なんて言ってられない
吸引は患者さんに苦痛を与える行為です。 もっとも怖い処置です。その間息が出来ないのですから、運だからってそんなはず無いじゃないですか。
ALSの患者さんなどは、咳嗽もできなく体位ドレナージしても気管内までカテーテルを入れる必要があります。 呼吸器を外した短い間に確実に入れなければならないので、運とは言っていられません。
■吸引以外の方法も
ドレナージなどの手技使って口元近くまで持ってきて、短時間でちょちょっと取った方が早いと思うよ。
吸引はどれだけ侵襲のある行為なのか分かっていないのではないでしょうか? 体位やタッピングで痰を咽頭までもってきて吸引する方法だってありますよね?
痰がなかなか切れなくて、苦しい患者様を前にして、スクイージングから体位ドレナージ、タッピングなどしつつ、安楽になるように吸痰をし看護する。
それが私たちの仕事!ですよね。
■勉強会をした方が良いのでは…?
問題はそこではないと思いますが…。
技術のないスタッフが多いこと、「出来ない」と依頼してくるスタッフの技術の確認をしていないし、指導もしていないこと。 「教えてほしい」ともいわれないんでしょうか?
学んだこと、講習会で得た技術をいまの病院のスタッフに伝授すればいいのでは? スタッフみんなで共有することが働きやすさや、やりがいに繋がるのではないですか。
苦手だから依頼するって、主様の仕事が増える一方ではないですか。皆で勉強して技術の向上をすれば、患者様も安心ですよね。
関連トピック:「
気管内吸引に必要なのは運?!技術力?!
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イラスト・なしま