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9年目なんですが未だに針類の処置が苦手です。
90歳代の患者で皮膚がのびのびで皮みたいで血管が動くひとのルート確保が出来ず、やむおえず先輩に依頼しました。私は30分くらいかけて結局失敗したのに先輩は一発で挿入出来ました。
若い患者の血管確保も苦手ですが、高齢者(90歳代)皮膚に張りがなく、血管が動き、尚且つ血管が固い患者のルート確保が苦手です。なにかコツはありますでしょうか?
あと自分が挿入したルートは結構1日~2日で漏れてしまうんですが原因は何が考えられるでしょうか?ルートが入っても長持ちしません。そのたびに落ち込んでます。
アドバイスお願いします。
高齢者のルート確保のコツは…?
■1番大事なのはコレ!
刺し方云々よりも、いい血管を探すことを一番に考えています。
できるだけ動かない血管を探します… 太さは針が入ればいいぐらいなので、たまに針1本分の血管に留置することもあります。
ベテランの方々から誉められるのは血管の選び方が上手!といわれます。私自身、刺す時間より血管を探す時間を重視してます。第一に太くて丈夫そうな血管、留置しやすい場所を選択!
よく見えてても、指で押さえて真っ白になる血管は、絶対無理ですよ!
■良い血管の見つけ方は…?
心臓より下げると大抵の場合が見つかります
毎日、自分の足を見て解剖学的に、絶対ここにあるはずと患者の足を探します。
見えてる血管だけでなく、触ると意外に太くていい血管が見つかります。
高齢者は、駆血してから血管が浮いてくるまでに時間がかかるので駆血は十分にしてください。 また肘を曲げて手首から肘に向かってさすることで血液の還流量を増やすことでこれもまた血管が浮きやすくなります。
目に見えるような表面にある血管なんかは高齢者の場合細く、脆く、先生いわく遅かれ早かれ漏れるのだそうです。少し深いところにある血管は難易度はあがるけど漏れにくく、そっちを狙ってほしいのだそうです、、、笑
■次に重要なのは「固定」!
血管をしっかり固定すること。皮膚の伸展と同時に血管が動かないようにしっかりと固定。
血管探しと固定。ここがうまくできるとだいたいうまくいくと思います。
どうしても動く血管しかない人は、血管が動かないように腕なら腕を下から握って皮を引っ張り、親指でさらにテンションをかけるように…
いい血管を見つけたらその部分にフェイスタオルを枕にしていれてみたらどうでしょう?ちょっと違いますよ!
私は必ずと言っていい程、腕の下にタオルを敷き、皮膚を少し進展させて刺します。高齢者の血管確保は苦手でしたがタオルを使用するようになったら上手くいくようになりました。
動く血管を固定する。腕の場合なら、親指と人差し指中指で腕をつかみ両側に引っ張りがっちり固定。
■針の進め方は…?
留置針は不潔にならない様に、ロックを押さない様に、一度外し滑らせてからしていました。←うまく説明出来なくてスミマセン。
だいたい目指す血管の1センチぐらい手前から入れてると思います。 血管の深さにもよりますが…あとは逆血がきたらちょっとだけ針進めて内筒を固定し外筒を押し進めるって感じです。
逆血を確認するとき、先にサーフロ針をちょんと刺してすぐ、内筒を少し手前に引くと逆血が確認できるので、後はゆっくり外筒入れながら内筒をゆっくり引けば、血管の損傷は少ないです。
留置したときにサーフローなどの針先をここで固定したいと思う場所を一旦決めてから一センチくらい前を刺します。
血管を突き破らない程度に思いっきり!!ゆっくり刺すと痛いし患者さんも苦痛なので一撃!と。逆血確認できたら外筒を進める。こちらはなるべくそーーーっとやってます。
逆血が返ってきたら少し寝かせて進めます。 その時につっかかる感じがした場合は静脈の弁にあたっている可能性がありますので少し引いて、角度を変えて再びすすめます。
細い血管や曲がった血管に留置するときは、逆血したらすぐに内筒を皮膚外まで抜き外筒だけで血管に進ませる方法をやってます。その方が血管を破らなくてすむときもあります
■そして、何より大切なのは…
患者は実験台ではないですが、練習しないと上手くならないのは間違いないし、失敗するかもっていうプレッシャーで失敗するのかもしれませんよ。
失敗したことばかりを考えているとうまくいかなくなってしまいます。成功したときのイメージを頭の中で繰り返します。なぜ成功したのか。
絶対入る、いれる!と集中します。
練習あるのみ、と新人には指導しています。
関連トピック:「
もう9年目なのに採血、ルート確保自信ないです。涙
」
イラスト・なしま