テーマ:自分の希望とは違ったけれど
新卒で外来透析室
新卒にとって透析室は不向き?
急性期希望だったのですが、配属されたのは同期の中でたった1人で外来透析室。
ネットで調べれば調べるほど、つぶしがきかない・アセスメントができない・看護技術が身につかないから新卒で行くところではないといったマイナスな意見ばかりが目に入り、不安で不安で仕方がなかったです。
実際勤めてみて感じたのは、やはり病棟配属の看護師とは全く違う業務内容のため、同期の集まりや研修ではかなりの疎外感でした。
どのドクターはこういう人だの、オムツ交換が大変だの、サーフローが入れられないだの、食事介助が大変だの…。
数ヶ月もすればみんな夜勤が始まりますが、こちらは夜勤もないためこれまた疎外感。そして、夜勤手当もないから手取りも低くて貯金もなかなかできず…。取り残された感があって、寂しかったです。
透析を通して学べた大切なこと
しかし、透析というのは超高度な医療。透析中は常に急変との戦いですし、みんな様々な疾患を抱えています。アセスメント能力は、努力次第だと感じましたし、勉強にならないことも全くない。
透析患者は自己管理で生活しています。人それぞれのこだわりがあり、決して教科書通りの管理方法が正しいというわけでもないようでした。
患者さんが最大の先輩であり指導者であり、悩みを聞いてくれるプリセプターであり、時に大問題を起こしてくれるトラブルメーカーであり…。
死ぬまで治療を続ける患者の抱える社会的な問題や、人間関係の大切さが学べました。
透析に勤務して良かった!
今はICU勤務ですが、同期と比較してアセスメント能力が低いということもなく、むしろ透析知識や機器操作ができ腎・代謝系の知識や、こだわりの強い患者への対応に心得があるため、全く無駄ではなかったです。
顔見知りの技師も多く、他職種連携が容易にできるので、今では透析室に配属されてよかったなぁと感じます。