編集部セレクション
  • 公開日: 2017/12/22
  • 更新日: 2018/12/13

親の余命宣告。治療方針で兄弟と対立…

親が余命一年と宣告されました。主治医に抗がん剤より緩和ケアを考えていくようにと言われました。私も抗がん剤の副作用で苦しむより、残りの時間を楽しく過ごしてほしいと思い、本人もそのように考えてました。しかし他の兄弟は納得せず、結局転院して抗がん剤を開始する予定です。副作用の辛さを兄弟にいったのですが、まったく聞く耳をもたず、「あんたは見殺しにするのか」とキレられてしまい、まったく会話ができなくなりました。
私も長く生きてほしいと思わないのではないんです。ただ、今まで見てきた患者さんの壮絶な最期を親にも味合わせたくないだけなんですが。
どうしたらよいのか途方にくれています。

◇「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

医療従事者ゆえの苦悩…?

■実際に親を看取った経験のあるナース

父を最終的にホスピスで看護取りましたが、余命宣告を受けてからわすか半年ちょうどでした。セカンドオピニオンに走り回った兄弟も、丸山ワクチンを取り寄せた兄弟も、免疫療法のために一本10万もする注射を治療に取り入れているクリニックに新幹線で通院付き添いした兄弟もいました。
家族のそれぞれの思いがまとまるまで時間もエネルギーも必要です。後悔ない一年間が過ごせるように、家族の気持ちが早くまとまることをお祈りしてます。

私の親は50代でがんの告知を受けました。化学療法にあたり、我が家では、家族の希望に合わせ、納得できるようにサプリメントを併用しました。家族にとったら、自分も同じように苦しみ、自分にも何かできることが必要だったのではと思います。

抗がん剤は使わなかったのですが、病状が進むにつれ、緩和ケアでも、抗がん剤使用でも、大変なことに代わりはないと、私は思いました。
本人が苦しくても、周囲の人は見ることしかできません。だから、本人の気持ちを優先することが第一だと私は思います。

父は、怪しい民間療法までも手を出そうとしそうになりました。弟は悲嘆にくれた上に、有名な医師たちにセカンドオピニオンを受けまくる始末。
私は、家族に自分の感情をいれず、淡々と今できることを話しました。かならず医師の説明に立ち会い、家族の前で、「可能性」についても質問し、家族に認識してもらいました。あなたの専門的な知識による判断に至るまで、ご家族はしばらく時間がかかるのです。

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