テーマ:新卒看護師時代の失敗や挫折、その乗り越え方
アセスメントと記録
手書きの記録を、何度も何度も…
新人時代はプリセプターに自分の記録をチェックしてもらい、添削などの指導を受けていました。
当時は電カル導入前で、手書きでした。
前日に次の日に受け持つ患者さんの情報収集を行い、事前に点滴や内服薬、治療方針を調べてから受け持ちをさせてもらいましたが、その業務終了後の記録。
アセスメントして記録をするのですが、それがなかなかプリセプターの許可が降りずに、何度も何度も書き直すのが大変でした。
辛い毎日の中で
今では無いと思いますが、日勤の定時17時を大幅に越え、0時過ぎてしまう事もあり、終電のバスも無くなり、自腹でタクシーで帰宅、また翌日は定時の1時間半程前に出勤する日勤なんて事が当たり前(数年後には方針が変わり、新人でも定時で上がれるような方法が検討されました)
記録内容に中々、許可が降りないとき・・プリセプターと対話して、どう考えたのか、アプローチしてどう変わったのか等を言葉にすると『今、話したことを そのまま書けば良いんだよ』と言われる事もあり。
自分ではよく考えて書いているつもりでも、文章にする難しさを感じていました。看護学生の教科書を引っ張り出して、SOAPの資料を読み返したり。
この頃は各階の同期も同じ事をしていたので、励まし合い、一緒に調べものや勉強しながら何とかやってました。
その当時は本当に大変で、ネットも普及しておらず、調べてもわからない事があり・・
涙を流しながら記録をする事もあり辛い毎日でしたが、たまにプリセプターに褒められたりすると嬉しくて。
患者さんのありがとうを聞くと、より一層励む気持ちになりました。
指導する側になった時に気づいたこと
そして、今思うと厳しかったプリセプター。
0時を越えるときも休憩室で待っていてくれ、気付けばいつも側に居て、叱ってくれて、お尻を叩いたり、頭を撫でてくれたり、抜け出せないときは手を差しのべて引っ張ってくれたり。
そんなプリセプターから『よく私についてきてくれたね、今度はあなたが新人さんに指導する番だよ。頑張ってね。』と言われたときに、頑張ってきて良かったなと感じました。
もう2度とあの頃には戻りたくありませんが(笑)
当時は鬼だと思っていたプリセプターも、私自身が指導する側としての次のステップ立ったときに、今度は指導する難しさを痛感しました。
今思うと愛のある指導者に出会えて本当に良かったなぁと今では感謝の気持ちで一杯です。
辛かった当時、同期の支えは大きなものでした。
今は皆、辞めて違う県に住んでますが、10年以上経った今でも交流があります。