• 公開日: 2017/3/11
  • 更新日: 2018/12/13

生きるとは?QOLとは?介護を「受ける」側の家族になると…

テーマ:家族として「介護」に関わった時

正解ってなに?

seikai

介護職のはずなのに

段々と機能が衰えて認知症も進んで。
訪問看護やら訪問介護やら利用させてもらいました。
隔日でヘルパーさんがきてくれるけど、すぐに部屋を汚しちゃう。
「どれだけ片付けても次来たときは散らかってるから大変だやりがいがない」と愚痴?文句?をヘルパーさんに言われてしまい、申し訳ない気持ちもあるけど、それがあなたの仕事だろうよ…と切なくなりました。

担当者が代わると、ここまで違うもの?

あと訪問看護師さん。
担当してくれて人はベテランさんで、もう大往生なのだから、本人の好きに生きればいい=食事とかの制限もあまりしないでQOL充実、て考えで特に食べたいものを我慢することもなく過ごしてました。
でも担当さんが部長になってしまったのでもう現場にこなくなっちゃって、若い人に変わったら教書的なことばかり。
疾患に応じて制限、制限、制限。あれはダメ、これはダメ。守ってないと注意というか怒られてて…大好きな甘いものもダメだって禁止されて家族からも取り上げられてて可愛そうだった。
看護師が言うから!って私の話は聞いてくれなくて。
食べることが大好きで、あんこが食べたい、甘いのが食べたいって言うのが口癖だったおじいちゃん。
長生きするには制限も必要って言われてたけど、結局トイレで転倒、頭打って亡くなっちゃった。
大好きなもの、食べさせてあげてればよかったなって今でも後悔してる。
90歳にもなって、長生きのために制限で我慢させて。いつも切なそうな顔してた。

今でも…

生きるってなんなんだろう。QOLってなんなんだろ。
当然教書的には制限が必要なのは私もわかるけど、先がほとんど見えてるんだから、命が短くなっても好きなことさせてあげるべきだったんじゃないか。
晩年つらくなかったかな、幸せだったのかな、って亡くなって5年たつけど、今でも答えがでない。
利用する立場になると、関係者の仕事ぶりが気になってしまいますね。
あと、何気なく言われたことって、かなり心に刺さるし、ずっとずっと家族には残るんですよ。
仕事してると一時のことだからと私もしばらくすると忘れちゃうんですけどね。

●執筆●に さん

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